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翌日は昨夜の嵐が嘘のような快晴だった。
澄みきった青い空とは裏腹に、教科書を抱えたなまえは暗い顔で階段を上がっていく。

ふと上から誰かがやってくる足音がしたかと思うと、背の高い鳶色の髭を蓄えた魔法使いが現れた。
優しい水色の瞳がじっとなまえを見下ろしている。

「元気がないようだが、何かあったのかね? なまえ」

気遣わしげな声に、思わず喉まで出かった言葉を、なまえはぐっと飲み込んだ。
いつの間にか後ろに来ていたリドルが、なまえの肩に手をかけていたのだ。

「こんにちは、先生」

「こんにちは、トム」

「行こう、なまえ」

肩に置かれた手に力がこもり、なまえはリドルに支えられるようにしてのろのろと階段を上がり始めた。
背中にダンブルドアの視線を感じたが、結局、そのまま振り返る事はなかった。


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