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「先生」

スネイプ先生がうなじに口付けている。
ベッドにぐったりとうつ伏せになっている私の背中に覆い被さるようにして、ちゅ、ちゅ、とキスを落としては時々強く吸われているので、きっと跡がついてしまっているだろう。

「スネイプ先生」

行為のあとの甘いひとときに相応しく、身体のあちこちを優しく愛撫する手に身を任せている内に、ゆったりと時間が過ぎていく。
だが、いつまでも余韻に浸ってばかりはいられない。

「そろそろ戻らないと…」

「まだ構わないだろう」

身体を抱きしめて、甘えるようにスネイプ先生が私の首筋に顔を埋める。
この大きい甘えん坊をどうしたものかと思っていたら、今度は首筋に吸い付いてきた。

「そこは、見えちゃうからだめです」

「堂々としていたまえ。我輩のものだという証を残して何が悪い」

悪いことだらけですよ、と言いたいのに、スネイプ先生がすりすりと頬擦りしてくるので何も言えなくなってしまった。
本当に今日は甘えん坊さんだ。
およそひとに甘えるということをしない人なので、珍しい。
だから強く突き放せなかった。
むしろ、嬉しく思ってしまう。

「ねえ、先生」

「何かね」

身体の向きを変えて仰向けになり、正面からスネイプ先生を抱きしめる。
いつもは生徒に向かって皮肉ばかり吐いている唇にキスをすると、待っていたとばかりに舌を入れられ、深い口付けへと移行した。

「ん……ん、…ちゅ」

スネイプ先生のものがまた硬くなってきているのに気付き、太ももを擦り合わせる。

「もう…あと一回だけですよ」

「帰したくない」

「寮監がそんなこと言っちゃだめです」

私達は悪いコトをしている。
誰にも知られてはいけない秘密の関係にあるのだから、人目を忍んでのこうした逢瀬はなるべく早く切り上げるべきなのだ。
本来は。

ただ、今日のスネイプ先生は何か腹にすえかねる出来事があったらしい。
約束したお茶会にやってきた私とお茶を楽しむのもそこそこに、ベッドへと連れ込まれてしまった。
そんながっついた真似をするのは珍しいことだ。

「先生」

私の胸に顔を埋めて動かないスネイプ先生の頭をよしよしと撫でる。

「先生は頑張っていますよ。私はちゃんと知っています」

「我輩は」

「言えないことがあるんですよね。大丈夫、わかっています」

スネイプ先生の頭を撫でながら身じろぎし、彼のものが脚の付け根に当たるように位置を変える。
そっと腰を動かせば、それが擦れて更に質量を増したのがわかった。
はあ…、と熱い吐息が私の肌を湿らせる。

「ね、先生。甘えてもいいんですよ。好きにして下さい」

「君は恐ろしい女だ。こうして我輩を夢中にさせる…」

「スネイプ先生が大好きだからですよ」

スネイプ先生の腰が動き始める。
挿入している時と同じピストン運動で、私の太ももの間に挟まれたものを擦りたてる。

「……は、マユ、マユ……」

息を乱して身体を押し付けてくるスネイプ先生を抱きしめ、胸に顔を埋めるよう差し出せば、赤ちゃんみたいに乳首に吸い付かれた。
ちゅうちゅう吸われたかと思うと、べろりと乳輪ごと舐められ、甘噛みされる。
先生の熱い口腔の中に包まれて愛撫されると、もうダメだった。
スネイプ先生ももう限界だったのか、硬く大きなものが濡れそぼった場所に擦りつけられる。

「先生、だいすき」

私は脚を開いて彼を受け入れた。

時間目一杯までこの愛しい人を甘やかしてあげるために。


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