「お前ら、なにやってんだ? 二人して赤い顔で正座して」 第三者の声が居間に響き、なまえとバジルは同時に顔を上げた。 黒衣のヒットマンが廊下の入口の所に立っている。 「あ、リボーン」 「リボーンさん!」 買い物帰りらしく珈琲豆の入った紙袋を抱えたリボーンは、その黒いつぶらな目をテレビへと向けた。 「ん?こいつは確か18禁アニメじゃなかったか?そうか、バジルも大人になったな」 「ち、違いますっ!ここここれは親方様がっ──!」 「照れなくていいぞ。バジルも男だからな、そういったものに興味を持ってもおかしくない年頃だ」 「だから違うんです!これは──」 「修行だろ、わかってるぞ。でも少し趣味がマニアック過ぎねーか?家光の奴、なまえにこんな事をさせてえのか…父親としてどうなんだ、それは」 「……お父さん……」 テレビの中では、着物を剥ぎ取られたくのいちらしき若い娘が、ちょっと直視出来そうにないような破廉恥な目に遭っている。 次に父が帰宅した時には、奈々と二人でぎっちりシメあげようとなまえは心に決めた。 |