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とうとうと言うか、ついにと言うか、綱吉の双子の姉の真奈が雲雀恭弥と正式にお付き合いをすることになった。

狂喜乱舞せんばかりに喜んだ風紀委員達によって急遽祝いの席が設けられ、綱吉は感涙にむせぶリーゼントの集団から盃がわりのジュースを腹が破裂するほど飲まされるハメになった。

その姉は今、お風呂上がりのパジャマ姿で綱吉の部屋に座り、新品のスマートフォンをいじっている。
雲雀から与えられた品だ。
たぶんただのスマホじゃなくて発信機とかがついてるんじゃないだろうかと綱吉は疑っている。

『メールだよ』

「ひっ!?」

突如部屋に響いた雲雀の声に、綱吉は反射的にビクッと身を竦めた。
キョロキョロと辺りを見回した後で、あっと気がつく。

「もしかして…今のメールの受信音…?」

「うん。恭弥さんが『今何してるの』だって。せっかくだから写メ撮って送ろうか」

一緒に撮ろう。
そう笑うと、真奈は綱吉とくっつくようにして並んで座り、前方にかざした携帯のボタンを押した。

「いい?撮るよー」

『ワオ!』

「………は?」

「もう一枚撮るね」

『ワオ!』

「ちょ…え、ま、何それーー!?」

「カメラのシャッター音。さっきのメール受信音と一緒に恭弥さんがわざわざ録音してくれたの。可愛いよね」

「可愛いってか怖いよ!!なぁ、それ、もしかして連続で撮ったら……」

『ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!ワオ!』

「怖いよッ!夢見そうだよッッ!連写はやめてーーーー!」


翌日。
仲良し姉弟の写メールを受け取った未来の義兄によって応接室に呼び出された綱吉は、

「君達、いくら姉弟だからってくっつきすぎじゃない?咬み殺すよ」と脅されたのだった。



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