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暗殺部隊ヴァリアーは、ボンゴレという巨大な組織の中の『闇』を司る部分であると言える。

その任務の特性ゆえに滅多に表舞台に出てくることはなかったが、9代目の息子であるザンザスがヴァリアーのボスに就任してからは完全に闇に隠れているというわけにもいかなくなった。

特に、リング争奪戦と呼ばれる日本での後継者同士の対決以後は公式の場に呼ばれることも増えたし、かつては謎に包まれていた部分も徐々に明らかになりつつある。
何しろ御曹司がボスを務めているのだ。

──というのは表向きの理由で、二度も反逆をくわだてたザンザスを監視するために、『何一つやましいところのない、本部に対して従順なクリーンな組織』であることを要求されているせいだった。

その措置に対するヴァリアー幹部の反応は様々だ。
不満に思う者もいれば、これくらいで済んで良かったと肩を竦める者もいる。
ザンザスはと言うと、いたって大人しくしていた。

ただ、突然増えたパーティーへの誘いについては閉口しているらしく、「めんどくせえ」とぼやく代わりに、招待状を届けに来た部下に当たり散らすことで不満を解消している節が見受けられる。
カス共の相手などやってられるか、ということらしい。



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