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夕食の後、軽く食休みをしたらお風呂タイムだ。
ゆっくり湯船に浸かりながら、全身を伸ばすようにして寛ぐ。
もしかすると一日の内で一番リラックス出来る時間かもしれない。

「聖羅さん、そろそろ良いですか?」

充分身体があたたまったところで、浴室の外から声がかけられた。

「はい、大丈夫です」

「では失礼しますね」

浴室のドアが開いて赤屍が入って来る。
一応前は隠しているが、適度に筋肉がついた鞭のようにしなやかな裸身を目にした聖羅は恥ずかしそうに目を逸らした。
クス、と空気を揺らす微かな笑い声。

「まだ恥ずかしいのですか?」

「は…恥ずかしいです…」

「おやおや」

クスクス笑われるが、慣れないものは慣れないのだから仕方ない。

「聖羅さん、こちらへ」

赤屍に促されて湯船から出る。
椅子の前で待っていた赤屍の元に行って座ると、シャワーの湯を髪にかけられた。
髪を指で梳かれながら、しゃわしゃわと全体を濡らされる。
よく手の平で泡立てたシャンプーを髪に塗られ、指の腹を使ってごしごしと頭皮を洗われた。
一度泡を流して、次はトリートメント。
指で髪を梳きながら浸透させていくのが気持ちいい。
それからまたシャワーで洗い流された。

「次は身体を洗いましょうね」

こういう時の赤屍は実に愉しそうだ。
ボディソープを丁寧に泡立てて、スポンジを聖羅の身体に滑らせていく。
まずは首筋から。
肩から腕、デコルテと続き、普段自分では洗いにくい背中は特に念入りに擦ってくれる。

「痛くないですか?」

「ないです…気持ちいい…」

「それは良かった」

胸を洗う手つきがちょっと気になったものの、丁寧に洗って貰えるのはとても心地よく、すぐに気にならなくなった。
足の爪先まで綺麗に洗ってから、一度スポンジを置く。

「力を抜いていて下さいね」

指先が敏感な部分に触れ、ぴくりと身体が反応してしまう。

「あ、あ、赤屍さん…」

「良いのですよ。そのまま気持ち良くなってしまいなさい」

「あん…だめ…」

口ではそう言いながらも、押さえようとした腕に縋りつく形になってしまった。
これではまるで、もっととねだっているみたいだ。

「目を閉じていれば終わりますよ」

耳元で囁いた赤屍が、そのまま耳を食む。

「あっ、んッ…!」

びくびくっと聖羅の身体が揺れた。
そして、ゆっくり弛緩していく。

「大丈夫ですか?」

「は…い」

乱れた呼吸を奪うように口付けられた。
絡みついてくる舌に自ら舌を絡めて応える。
赤屍の指を咥えたままの場所が、物足りなそうにヒクヒクと彼の指を締め付けた。

「赤屍さぁん…」

クス、と笑った赤屍が指を引き抜く。
代わりにもっと質量のあるモノがそこにあてがわれた。

「本当に可愛い方ですね、貴女は」


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