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足の裏が解れると、次は、足首からふくらはぎにかけてを下から上へ優しく撫でさすられる。
ゆっくりと。
何度も何度も繰り返しさすられているうちに、つい眠気に襲われそうになる。

うとうとしていたら、ぎゅぎゅっ、と揉み解しへ移っていった。
これもやはり足首から膝裏にかけてを、絞るようにしてポンプの要領でぎゅっぎゅっと上へ押し上げていく。
そうしたら、膝裏を4本の指でぐりぐり擦り、リンパを流すのだ。

ついでに膝横も揉み揉みして、今度は大腿へ。
下から上へ向かって優しく撫でさすられる。
足の付け根にリンパを流したら、今度は仰向けになって、また足首から。
大腿までいったら、仕上げに足首から脚のつけ根まで一気にさすり上げられる。

「んん…これ一番好きです……」

「そうですか」

答える赤屍の声が笑みを含んでいる。

「すごい…物凄く楽になりました」

「それは良かった。ついでに上もやってしまいましょうか」

「是非お願いします!」

「では、脱いで下さい」

「はーい」

手についたマッサージジェルをティッシュで拭っている赤屍の後ろで、素直に服を脱ぐ。

「下着もですよ」

「はーい」

素直な返事を肩越しに聞きながら、赤屍はこっそりと笑みを漏らしていた。

まさか本当にただのマッサージで終わると思っているのだろうか。
だとしたら、そんなに甘くはないということを教えてやらなければならない。
そう、直接その身体に。

「準備は出来ましたか?」

「はい!バッチリです!」

振り返れば、聖羅は生まれたままの姿をバスタオルで隠しながらベッドに横たわっていた。
期待に満ちた眼差しで見上げてくる。

「では、始めましょうか」

色々な意味で期待に応えるべく、赤屍は優しく彼女の肌に手を滑らせた。



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