恋したいお年頃ってやつです

「あ〜〜〜〜〜彼氏欲しいよ〜〜〜〜〜」


奇声みたいな何かが聞こえてびっくりしながら
その声の発生源を探すと夏の暑さに項垂れながら
ソファの上で大声を出すなまえがいた。


「ソクジナ、彼氏ってどこに落ちてる?」

「いや、いろいろ突っ込みたいんだけど落ちてたら拾うつもり?」


幼なじみのなまえは俺の家にきては
我が家のソファに寝転がってぼーっとスマホを見てる。
それも毎日のように。


「俺の家にこうやって入り浸ってるから彼氏できないんじゃない?」

「はあ、わかってないなあ。ソクジナのお母さんのご飯美味しいんだよ?」

「いや知らないよ。」


そう返すとつまんねって言い放ってなまえはまた
スマホをいじり出した。


「ねえねえ、3組の可愛い子いるでしょ?あの子彼氏いるんだって。」

「へえ、興味ない。」


だって俺はずっとなまえしか見てきてないから
なんて口が裂けても言えないわけだけど。


「あーあ、こうなったら神頼みだよ。神様彼氏ください。」


突然起き上がったとおもえばその場で正座して
顔の前で手を重ねてお祈りし出すなまえ。

なんかその必死な顔がすごい可愛かったり。


「ねえなまえ」

「なによ、お祈りするのだめ?」

「ううん、いやお祈りするの神様じゃなくってさ俺にしなよ」

「....へ?」


まさに頭の上にはてながありそうな顔をするなまえ。


「だーかーら、恋するなら俺にすればってこと。」


つまり君が好きなんです


「はい!?!??」

(...すごい驚きようだな。)



15'0110


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