こんな私はどうですか?

「ねえねえ、なまえ」


バンタンの宿舎でぼーっとしながら
ジュースやお菓子を食べていたら
自室から出てきたジョングクに声をかけられた。


「んー?どしたの?」

「なまえ最近太ったでしょ」

「ゲホッ!!ゴホッ!え!?」


何を言われるかと思えば出てきた言葉は予想外で
しかもストレートに言われて飲んでた
オレンジジュースを危うく吹きそうになった。
デリカシーの欠片もないグクちゃん。
もっとオブラートに包んで欲しいんだけど...。


「だって顎の下にお肉ついてるよ?
毎日のようにお菓子とジュース食べてさあ。」

「うっ...、ごもっともです。」


デリカシーのなさにはびっくりするけども
グクちゃんが言ってることはどれも正論。
こんなにお菓子食べてるところをジンオッパに見られたら
きっと30分は栄養について説教されることになるだろう。

するとグクちゃんがハッとしたような顔をして口を開いた。


「あ、ジニヒョン。なまえがさ〜」


まさかと、思って振り向けばそこには爽やかな笑顔
(内心怒ってる)で仁王立ちしてるジンオッパ。
神様ちょっといじわる過ぎやしませんかね!?


「グギヤ、話は聞いてたから大丈夫。
なまえ、ちょっとそこ正座しようか?」

「...はい。」


そこから20分くらい怒られてもうそろそろ終わるかと
思えば次はグクちゃんがなまえは幼児体型だよね
とかなんとか言い出してジンオッパが次は
ダイエットのことを話し出した。長いですオッパ...。


「でもなまえはそのままでいいとオッパは思うよ?」

「俺もそう思う、デブだけど」

「グクちゃんちょっと表でろ?」


散々ダイエットのことでいっぱい言われて
痩せなきゃという謎の使命感に燃えていたのに
最後に出てきた言葉はそのままでいい、だった。
あんだけ痩せろっていってたグクちゃんも
そのままでいいって言ってたけど矛盾してるよ...。


「だって今もただでさえ可愛いのに痩せてもっと可愛くなって
変な虫がついたらオッパもう泣いちゃうよ?
オッパのなまえなのに。」

「ジニヒョンのじゃないし泣くなんて女々しいです。」

「いや、あの冗談だから女々しいとか言わないで...。」


痩せろと言ったりそのままでいいって言ったり
よく分からないけどとりあえず何だかんだ
愛されてるんだなあって実感できた一日でした。


そのままの君が一番


「なまえに変な虫ついたらぼっこぼこに殴り蹴飛ばすから」

「グクちゃんたのむから色々とオブラートに包んで?」


15'0112


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