アイドルオタクとアイドル

「ねえねえ!ジミン!ピニ!ピニでてる!!!」


口を開いたかと思えばすぐ他のアイドルのことを話すなまえ。


「そうだね、INFINITE先輩だね」

「ミョンス!!ブサイク!!可愛い!!」


イケメンなミョンス先輩のことをブサイクと言うのに
可愛いって言うなまえは本当に良く分からない。

いや、その前に彼氏が久しぶりの休みで
なまえと会えて嬉しいのに他の男の話ってどうなの?


「ほんとに可愛い、一番可愛いのはソンジョンと
いちゃいちゃしてる時だけど....!!」

「ねえ〜、俺がいるのになんでミョンス先輩の話?」

「...なんでってテレビにでてるから?」


何言ってんのこいつみたいな顔でなまえが俺を見る。
いやそりゃね?好きなアイドルがテレビに出てるのは
すごい嬉しいことだろうけどまず彼氏が来てるのに
テレビみてるのもおかしいよね?(しつこい)

そんなかんじで悶々としながらなまえの顔を見ていると
なまえがハッとしたような顔で話してきた。


「...ジミンあれでしょ、ヤキモチ!」

「え!?いや、ちがうけど」

「じゃあなんでミョンスのこと話すの嫌がるの?」

「それは...」


完全に図星を突かれて何も言い返せない。
なまえを見ればニヤニヤしてるし、
やめてニヤニヤしないで。


「ジミナ〜、ミョンスが好きだからって
ヤキモチ焼かなくてもいいじゃん〜」


...そっちか。
ニヤニヤしてるなまえをみてため息が出る。
なまえの鈍感さには改めてびっくりさせられる。


「はあ、違うよ。ミョンス先輩に妬いてるんじゃなくて
なまえに妬いてるの。」

「...え!?あたし!?」


本人は本当に驚いているようでびっくりしながら
後ろに仰け反りがえると後ろの壁に頭を打っていた。


「いった...。」

「思いっきり頭打ってるし...、なまえがさ
他のアイドルのこと話す度に胸が張り裂けそうなんだけど?」


打った部分を撫でながら目を見つめて話すと
目を逸らして頬を染めるなまえ、天使なの?なんなの?


「あの、ね、一番大好きなのはジミンだから」


どもりながら言うなまえがすごくすごく可愛くて
さっきまでの嫉妬心なんてどこかに飛んでいった。


「なまえ、大好き。」


俺の彼女はアイドルオタク、だけど
俺だけのアイドルオタク。


こんな君の姿は誰も知らない


だって俺だけのものだから。


15'0112


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