どこか人を寄せ付けようとしないこの屋敷。昼間でも普通の人が訪れる気配すらない屋敷。確かあの人より弱い方々はここが人間を"あんさつ"する人が集う屋敷だと言っていた。何故かわたしはその弱い方々に殺し屋に拾われるなんて可哀想だと頭を撫でられました。わたしはあまり話がわからないので直ぐにその場を立ち去りました。

可哀想だといわれましたが、わたしは銀色の長い髪の方によく優しくされます。あの人とは違い軽く叩くように頭を撫でられると、眠たくなりよく膝をかしていただいています。
他にも銀色ではなく金色の方はわたしでよくお遊びになられます。わたしはその遊びが好きなのでいつもからかわれてしまいます。
そしてそこにいつも小さな方が来て背中を御貸ししてあげていました。わたしの背中は温かくて気持ちよく眠れるのだと小さな方は言っておられました。
よく雨の日に街の方々がもっている「かさ」という物をいつも持ち歩いておられる方はあまり皆さんが居る所にはいらっしゃりません。少しお話してみたいです。
黒いものを目につけている方はわたしに食べ物を作ってくださいます。それはとてもおいしくわたしはその方を見つけると必ずその方のもとへ行きます。
日も落ちる頃、木登りをして降りられなくなってしまったわたしを助けてくださるのは口のような所から白い煙を出される方です。よくこの方はあの人の側にいられるのでわたしはその方とも仲良しでした。


わたしは皆さんといるその時とあの人に撫でられる時がとてもすきです。
可哀想という意味はわかりませんが、多分それは間違いなんです。


今もほら、優しくわたしの頭を撫でてくれるこの林檎のような目をもつ方の傍にいると嬉しくて安心さえできます。
いろんな言葉はほとんどこの方に教えていただきました。





「お前はよくここに来るな……」


はい。わたしはあなたとあなたの膝が大好きですから。


赤いあなたに拾われたわたしはここに来てとても楽しく過ごしております。



あなたや皆さんとちゃんとお話できないのは少し残念ですが

わたしはとても幸せです。





赤に拾われた黒猫




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ヴァリアーさんとザンザスに助けられた猫の話。

たまに思いつくネタを
書いてみ見ましたー!(オイ)
お目汚しすみませんorz


黒色の幸せ




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