この熱情の名を解けば


「君が大嫌いだよ小松田君」
「…はい」

(君に嫌みしか言うことができない)
(ああ君が疎ましい)

「鈍くさくて、失敗ばかりで
それなのに 生きていられるんだ」
「利吉さんみたいに なれたらなぁ」
「…ならなくていい
やめてくれ」

(なにも、なにもわかっちゃいない)
(きみまだなにも知らないだろ?)
(ひとを苦しめるありとあらゆる苦痛は)
(この世にすべてあるということを)

「僕、利吉さんみたいに頭良くないから、
あんまりわからないですけど、きっと

利吉さんは、もっと笑ってていいんだと思います」


(この俺に笑えだと?)
(どうかしてる)










    (只の、嫉妬なんだけど)


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山田利吉の病み期 の段
ついでで学園来すぎちゃうあたり彼は結構仕事なめてると思う


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