純情チェリー





(耳が、熱い)

花京院典明はドアを閉めたその場で身体を折り曲げて、ぐるぐると思考を巡らしていた。
頭を一杯にしているのはもちろん耳の熱さの原因である。
(彼の唇が、触れた)
(僕のそれとだ、詰まりは)
(承太郎が、僕に)
(―――キスした!)





空条承太郎はドアのその前で身体を真っ直ぐと棒立ちにしたままだった。
(俺が、悪いのか。そりゃそうか)
ノックをしようかしまいか、行き場の定まらない右手が目の前で揺れる。
拳を振れば敵の7、8人は軽く吹っ飛ぶその不良のレッテルを貼られた手も、まるで形無しだった。
(やれやれだぜ…)







(そういえばポルナレフに話しかけられた気がする、無視してしまった)
(僕ときたら平静を装うのに一杯だった)
(ああ耳が熱い、どうしろってんだ)
(耳だけじゃない。手も頬も、額も…口も)











(つまり君が触れた全部が熱いんだ、承太郎。)

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ドア一枚隔てて悶々する2人
言いたいことは一言だなつ、ごめんご
ジャスティスあたり…でこんなんなってたら、いいな(^▽^)!



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