[あの日見た少年と少女]
あなたは15分以内に10RTされたら、6才×18才の設定で付き合ってる二人を第三者視点から見たクロ鶴♀の、漫画または小説を書きます。 http://shindanmaker.com/293935
とある昼下がり、とある日の公園にて、不思議な少年と出会った。
少年はたった一人で、黙々と砂を積み上げて、遊んでいた。もしかしたら、何か意図があってそれを行っていたのかもしれない。それは知れぬ所であるが。
少年の表情は前髪に隠れて伺い知れない。ただ不意に、少年の取りまく空気が、変わった。ただ一人で遊んでいた時の無とも言える空気は跡形もなく消えて、喜びに満ちているように思えた。
「おつるちゃん!」
少女の腕に抱かれた少年はそれはそれは幸せそうな顔をしていた。
おつるちゃん、と呼ばれた少女もまた、少年と同じ顔をしていたように見える。親や兄弟とは違う、のだろうか。金色と黒色。異色の二人から目を離せないでいると、不意に少年がこちらを向いた。歯を剥き出した口元に指を当てて、彼は音もなくこう言った。
『あげないよ』
壁に囲まれた砂の街が、崩れる音を聞いた。
※じろたんと書き合いした時のSS。に加筆修正したもの。