ババア史



クローデットの齢は千を超える為、もう数えることを止めたとのこと。


[生誕]
(リヴィディシウム建国前)

両親は人間であったが、突然変異で吸血鬼として誕生した。
吸血鬼であると知った途端、両親はこの子を殺そうとしたが子の不老不死がそれを阻み、隠し通すことに。
隠し通す為に、両親は子を監禁し、外には決して出さなかった。親が子を呼ぶ為にと仕方なしに付けた名前が「クローデット」である。
不完全な人間、を称した。
そこから5年経った頃、吸血鬼の噂が周囲に立ち始め、両親が幼いクローデットを置いて自殺。その後何も知らない近隣住民に保護され、孤児院へ。



[家の外へ]

教会の孤児院にて、“人間”として幼少期を過ごす。
この時、国の教えを説かれ、「悪魔や吸血鬼など人間以外の異形は排除されるべきものであること」と知る。

その更に数年後、齢10を超えた頃くらいにクローデットのいた孤児院で、吸血鬼がその教会にいた全ての人間を殺す、という惨劇が起きる。
この惨劇を起こしたのは、血の匂いに酔った幼少クローデットである。この事件の目撃者はおらず、犯人は不明のまま処理された。
この惨劇の中で、クローデットは自分が吸血鬼であることを知る。
そして、両親が自分を監禁していた理由を悟る。



[建国と出会い]

人間と偽って何百年と生活していた時、大きな暴動が起き、リヴィディシウムという国が誕生する。
建国から凡そ100年後、哀哭の地にてベルゼンと出会い、恋に堕ちる。彼はクローデットが吸血鬼であると知っても驚きはせず、「無闇に人間の血を吸ってはいけない」と自ら血の供給者となっていた。ベルゼンの結婚とともに疎遠になると思われたが、その後も何かと夫妻と縁があった様子。
クロード・ベルゼンが誕生し、ベルゼンから「クロードを吸血鬼にしてほしい」と頼まれ、託される。その後、ベルゼン夫妻は村人に殺害され、村が水に沈む。
ベルゼンとの約束通り、クロードが20歳の時に彼に自分の血を与え、吸血鬼にする。

その後の消息は不明。ある時、ふらっとクロードの前に現れ、今に至る。








[*前] | [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -