それに影が加わり (5/5)
くるくる、くるくる
ボールが緩やかな弧を描く。
くるくる、くるくる
サイドラインを越えて
たむろする大会関係者を越えて、
とある男の手に落ちる
ピ───ッ
「アウト オブ バウンズ!」
主審がホイッスルを吹き鳴らす
ボールの主導権は誠凛へ。
しかし彼らはそれどころではない
ボールの行き先、それは…
「直也、君…」
今まで音信不通だった彼が
そこに居るのだから。
「さあ、やろーぜ」
笑うのは、青峰大輝ただひとり
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