>>families 1/7




「すいませーんアンタがうららさん?どーも僕、志村新八でーす」
「何コレ…」


私の目に映るものは総悟と可愛い女の子が話しているところ。しかも総悟は自分ではなく新八君の名前を名乗っている


「………いやなんで?」
「………浮気?」


私と新八君の声が重なった。
なんでこんなことになってるの?


「なんで僕の代わりに沖田さんがデートいってんですかァァ!!」
「なんで総悟が知らない女の子とォォ!?浮気だ浮気ィィ!」
「まっまっまっまっ落ち着けぱっつぁん。それに紅葉ちゃん。奴ならうまくやってくれるさ」
「うまくやらんでいいわ!なんでようやくデートまでこぎつけたのに他人に一番おいしいとこもってかれにゃならんのですかァァァ!!」
「それより説明してよ!このままじゃ私達破局するゥゥ!」
「そーだった」


総悟と可愛い女の子が話している場所から少し離れた草むらで話している私達。銀さんは今まであったことを全て話してくれた。
新八君のところにメッセージボトルが来てその中にあの子の写真が入っていて、新八君があの子と文通を始めて今日会う約束をしたこと。だけど銀さんが総悟の写真を送ってしまったから総悟が今あの子といること。


「ふざけんなよ…」
「紅葉さん落ち着いて…」
「そうだ、今は沖田君じゃねーんだ。新八君だ。むこうにとっちゃやつが文通相手の新八君ってことになってんだよ。忘れたか」
「アンタがややこしい写真送るからでしょーが!」
「そうだそうだ!なんでよりによって総悟なの…マヨラーでもよかったじゃん」
「マヨラーなら絶対食いついてなかったな。むこうの食いつきがよかったのはあの写真のおかげだ」


一体どんな写真を送ったんだ。大体食いつきがよかったって…一目惚れ!?


「う゛っ!!そ…それにしたって今まで文通頑張ってきたのに…これじゃあ何のためにやってたんだか…」
「誰がこのままいくといった」


銀さんが真剣な表情で言った。





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