>>families 1/2




あたしが歩いていると退兄がいた。
アレ?死んだんじゃなかったっけ…


「退兄?」
「うわっ…紅ちゃん…」
「死んだんじゃなかったの?」
「いやそうなんだけど…あのあと色々あって…」
「へェ…」


大人も大変なんだね。でも中では退兄の葬式が行われているよ。


「お葬式やってるよ…」
「だから死んだ方が楽なんじゃないかなって…」
「死んだらおかーさま哀しむよ?」
「…ありえなくね?」


ありえないね。今ちょっと適当に言っただけだから。


「バカヤロォォォ!!年寄りより先にいっちまいやがってェェェ!!」


松平のおじちゃんが中で泣き叫んでた。


「俺ァなァ…お前のこと…本当の息子のように思って…うぐ」


おじちゃんってそんなに退兄のこと好きだったの?


「プー助!!俺を置いていかないでくれェェェェ!!」


んな…なんで犬とセットォォォォォ!?
坊主さんがミロをちびりちびり飲んでるし、いいのかよ、それェェェェ!


「あん?今松平のとっつぁんの犬の葬式」


隊士の一人がけーたいで話していた。
退兄の葬式じゃないの?


「なんか足しびれたな」


隊士の一人がジャンプ読んでた。
局中法度…


「ねぇねぇ…ホントに怪我大丈夫なの?」
「大丈夫でさァ」
「ホントに?」
「ホントに」
「ホント?」
「紅葉は心配性ですねィ…」
「だって…」


なんだあの二人ィィィィ!!ってゆーかおかーさま!!あたしのおとーさまになんてこと言ってんの!!
あたしのことほったらかしといて何イチャイチャしてんだ馬鹿ァァ!!動乱編の時、出番もらえなくて寂しかったってのに!!
…てゆーかトシ兄いなくね?


「なんだよ副長謹慎処分解けたんじゃねーのかよ副長の活躍がなければ真選組は今頃潰れてたぜ」
「どうにも今回の件責任感じちゃってるみたいだよ自分から謹慎処分の延期申し出たって…」
「そういや前も様子変だったしな、どうしちまったんだろうあの人は。まさか真選組に戻って来ねーなんてことはねーよな」
「あんなこともあったしもう俺達…以前の真選組に戻れねーかもしれねェな」


マジでか。


「アレ?退兄?」
「あいつ等ァ人の葬式を何だと思ってやがんだ…」


そこにはミントンのラケットを持って頭から血を流してる退兄がいた。


「恐怖のどん底につきおとして…」
「あたしも手伝…」


ドゴォ!!

誰かがバズーカを発射した。





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