>>families 1/6




「それじゃあまず第一戦目はギャルゲー対決!!」


始まっちゃったよ…。
ギャルゲー対決ってなんだし。めっちゃ時間かかりそうだな…


「バキバキメモリアル。ヒロインの女の子を先におとした方が勝ちとします」
「ギャルゲー?んなもんやったことねーぞ」
「ヒロインをおとすって何?伝説のガケ的なものから?なんなら紅葉おとしてみるヨ?」
「やめてくんない!?」


意味違うし!!私はヒロインだけどこの小説のヒロインであってゲームのヒロインではないんだよ!!


「違いますよ。女の子と仲良くなってラブラブになるのが目的のゲームです。まずいな僕にいたってはゲーム自体あんまりやったことないよ」


え!?意外!ゲームとかちょーやってそうなのに!


「フッフッフッ勝負あったな」


近藤さん!?何を言ってるのあんたは!!


「古今東西あらゆるギャルゲーをやりつくしおとした女は数知れず三次元より二次元に生まれてくればよかったのにとお妙さんにも称されたこの近藤勲にかかればヒロインの一人や二人十五分もあれば十分」
「いや、それ褒められてませんよ。死の宣告ですよ」


総悟、ナイスツッコミ。
違うから、近藤さん。


「あらゆるギャルゲーをやりつくした俺には新しいゲームでさえどの選択肢を選べば女の子の好感度が上がるかデートにはどこが最適かなんとなく読めてしまう」
「三次元にも生かせればいいのにねェ」


ホントだよ。それより近藤さんギャルゲーやりつくしたんだ。


「俺のコントローラーさばきには一分の無駄もないぞお前達についてこれるかな」
「フフフフフフフアハハハハ!!」
「誰だ!!」


変な笑い声が聞こえたぞ。誰だ?


「一分の無駄もないとは笑わせる恋愛それそのものが無駄から出来ていることをしらんか」


こたつの中から声が…誰?


「無駄に胸をざわめかせ無駄に不安になり無駄にあがき無駄に終ってゆく。だがそれが無駄なことだったと誰が言えようか…いやその無駄にこそ人生の全てがつまっているのだ」


こたつから誰か出てきた!!赤い帽子かぶってる!
まさか…まさか…!?


「何者だ!!」
「フンただのしがない配管工さ」


桂じゃねェかァァァァアアア!!





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