>>families 1/2




「…ろ…きろ……」
「んぅ…」
「起きろっつってんのが聞こえねぇのかコラァアアアア!あん?」


こうやって毎朝私を起こしに来るのは…土方さん?でも声違う…土方さんより高くなってる気がする……確かこの声は…


「うるっせぇんだよォォォ分かったよ起きる!スイマセンね起きるの遅くて!」
「てめぇ誰に向かって言ってんだ、あん?」
「誰って鬼のふくちょ…」


顔を見た瞬間に気がおかしくなった。もう私は倒れてしまってもいいんじゃないかってくらい。だってここは普通土方さんが出てくるところなのに……出てきたのはタバコを吸ってるちょっとヤンキーみたいになったジミーだった。


「誰だお前エエエエ」
「誰って、真選組鬼の副長ジミー山崎だ あん?」
「あん?じゃなくて、え、ジミーって…はぁあ!?」


やだ!やだやだやだやだ、やだ!
こんな副長は嫌だ!まだ土方さんの方がましだった!なのに…なんでこんな…地味な奴がヤンキーみたいになってるの!?なんで副長になってるの!?


「あ。やっと起きたみたいだね紅葉さん」
「おっそいわね、アンタ何歳のババアよ。まったく、こんな奴があたしの母親だなんて認めたくないわ」
「お前らも誰だァァァア」


完全に別人。にっこにこの土方さんと若干背も伸びてスタイルがよくなった紅。おかしい、明らかにこれはおかしい。
土方さんなんで副長じゃないの!?ワケわかんないんだけど!


「色々考えて…真選組仏のパシリトシさんになったんだよ」
「説明省きすぎだよ分かんないよ」
「ほら、行くぞ待たせてんだからな、あん?」


あんってなんだし。ああもう意味不明だァァァ!


「ちょっ…どこ行くの!?」
「あん?なにすっとぼけてんだてめぇは、あん?」
「父さんのところよ」


父さ…総悟!総悟か!今から総悟んとこ行くのか!きっと総悟はずっと同じ……


「ソーゴ・ドS・オキタ・三世閣下に敬礼ィィィ!!」


……は?





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