「沖田君、沖田君」
「なんでィ」
「結婚してください!」
「あーあー朝っぱらから嫌なもん見ちゃったよ」
今で400回目の告白。
毎日一回は必ず告白してますよ。
一日10回のときだってあるんだから!
それくらい沖田君が大好きなんです!!
「はあー……」
でも本当に最近、これでいいのか…?って思っちゃう。
だって全然振り向いてくれる気配がないんだもん…。
教室の自分の机に突っ伏してため息を吐く。
そこにズカズカとさっちゃんがやって来た。
「ちょっとそこの貴方!何諦めてるの!?駄目でしょ、諦めたら!!」
「でもさ…、疲れたぁぁー…」
「疲れただけで終わりなの!?恋はそんなに甘くないわ!」
「じゃあ、何か教えてよ。絶対好かれる方法みたいなの」
「いいわよ!教えてやるわよ!!これからの時代は眼鏡萌えよ!!」
自分の眼鏡をクイッと上げてさっちゃんは言う。
確かに、眼鏡は可愛いかもしれない。
だけど私に似合うのか…?
「明日、眼鏡をかけてきなさい!絶対にうまくいくわ!!」
「はいはい」
次の日、私はさっちゃんの言うとおり眼鏡をかけて学校へ来た。
沖田君がこれで私のものになってくれるならば…!!
「沖田君沖田君」
「なんでィ」
「じゃんっ!!」
「…は?」
「大好きです!結婚してください!!」
眼鏡萌え狙い
(どーよどーよ!)
(似合って……る?)
(まじで!?やったァァア!!)