AM 5:59
あと少しで六時だ。3、2、1、…
「スクアーロ!おっはよー!」
私は部屋の扉を開け、布団に包まっているスクアーロにのし掛かった。ゲホゲホと咳込んでいる様子を見ると、上手いこと鳩尾に一発入ってしまったんだろう。けどそんなの関係ないんだよ。
「なまえテメェ!何しやがる!!」
「朝だから起こしてあげたの。六時って朝でしょ?」
「俺はさっきまで任務だったんだぞぉ!まだ一時間しか寝てねぇんだよこの馬鹿!!」
「早起きは三文の得って言うじゃん。」
「そりゃ日本では、だろぉ。俺はイタリア人だぁ。」
スクアーロはまたもぞもぞと布団に潜る。ちょっと!何の為に起こしにきたと思ってんのよ。被り直した布団を剥ぎ取り、スクアーロに負けないくらい大きな声で言ってやった。
「私の朝ご飯作って!お腹空いたの!!」
「俺に頼むことじゃねぇだろぉおお!!!」
負けてないつもりだったけど、やはり本場の騒音男は私の倍くらい大きな声だった。怒鳴りたきゃご勝手にどうぞ。その代わり朝ご飯はちゃんと作ってね。
だって私は我儘、気儘、お嬢様
貴方の手料理が食べたいの!
091118