「明日はどうするんだぁ?」

温かいお風呂の次は温かい布団。ふかふかの羽毛布団に包まっていると、スクアーロさんがタオルで髪を拭きながら隣に座り、そう言った。少し端に寄れば、空いたスペースにスクアーロさんが横になる。布団の温かさも良いけれど、人の体温には勝てない。心地良い温もりに体が引っ張られ、私はスクアーロさんの腕をそっと掴んだ。

「私、イタリアはどんな店に置いてあるのか分からないんです。何でも揃っているような場所だと有り難いんですが…」
「なら、でかいショッピングモールがいいかもなぁ。」

んーと唸りながらスクアーロさんは脳内で場所を考えているみたい。普段立ち寄らない場所だろうから当然だ。

「あの、今更なんですけど…明日お仕事は…」
「ボスに休暇をもらったところだ。どの道、なまえと過ごす予定だったからなぁ。」

良かった。仕事に支障が出ればザンザスさんの頭に角が生えるはず。そうなれば、再びスクアーロさんがガラスまみれになるのは目に見えている。

「しかしまぁ、多少の報酬は欲しいところだぜ?」
「報酬、ですか?」
「今体で払えば済む話だぁ。」

また冗談言って。もう通用しませんよって言って笑ってやった。それなのに、気づけば私は仰向きで、見えるはずの天井が見えないくらいスクアーロさんの顔が近くに。あれ、私もしかして押し倒されてる?いやまさかね。ほら、生理だから無理って主張しまくった後だし。

「入れなきゃいいんだろぉ。」
「そういう問題じゃなっ、ん…」

本気だ。口づけと共に口内へと滑り込んできた舌がその証拠。あの独特な感触が、頭をくらくらさせる。突然のことにまだ対応しきれていない私を無視し、スクアーロさんは胸の膨らみに手を這わせた。その際に少し離れた唇。私は細い声で拒絶の言葉を発した。

「や、だ…めぇ…」
「触るのも駄目かぁ?仕方ねぇなぁ。」

その声を聞いたスクアーロさんは何故か嬉しそうに手を退ける。次の瞬間、膨らんだ胸の頂点をパクリと口に含まれた。肩は面白い程に跳ねる。そのまま舌でツツかれたり転がされたり、最後はちゅうっと音を立てて吸われた。

「う、あっ」
「気持ちいいかぁ?」
「ん…スクア、ロさん、キス…」
「あ゙?」
「キス、して、ほしいです。」

与えられる刺激に溺れながら、スクアーロさんの首に腕を巻き付けた。私はスクアーロさんのキスが好きだ。するだけでくらくらきて、全てがどうでもよくなる。変な話、ずっとキスばかりしていたいくらい好き。私の希望通り、ちゅっと唇が触れ合う。そしてまた離れる…ああ、この時も好き。唇と唇の距離が1センチ程の近距離で見られるスクアーロさんの細められた目、堪らない。

「もっと、して。」

もう一度。そう催促すると、今度はスクアーロさんの体が小さく跳ねた。

「…入れられねぇ時に誘うのは反則だろぉ!」

苦しげな顔で腰を後ろに引いた…どうやらあっちが完全に勃ってしまったようだ。それでも、ぶんぶんと顔を左右に何度か振った後にまたキスをくれた。そんな姿を見て愛しく思わない女がいる?いたとしても、私は今胸にきゅんときたわけよ。だからゆっくりと手を伸ばして、硬くなったそれを撫でてみる。

「ばっ、か、今触るんじゃねぇ!」

怒られたけど。こんなに我慢してくれてるんだから、私だってちょっとはしてあげないと悪い気がする。そう言えば、元彼には奉仕しようなんて思ったこともなかった。手で扱くくらいはしたよ。けれど正直良い気分ではなかった。それなのに、スクアーロさんにはしてあげたい。なんだって。

「私がしちゃ、駄目ですか…?」
「当たり前だぁ!」

頑なに拒否するもんだからちょっと強引に、強くスクアーロさんの陰茎を握った。服の上からでも刺激は十分だったようで、艶めかしい声が漏れる。これは私の勝ち?肩を押し返せば簡単に私から離れ、そのまま押せばスクアーロさんが仰向けに倒れた。

「…いいのかぁ?」
「勿論です。」

今度は私が上。スクアーロさんの頬に触れるだけのキスをして、下半身の衣類を下着ごとずらした。上を向いている陰茎を直接触って数回扱く。手が上下する度に小さな呻き声が上がった。これだけだとイけないだろうなぁ。そう思った私は、スクアーロさんの足の付け根に顔を埋めた。したことないけど、これくらい…

「!それは止めっ、あっ」

ペロリと舐めただけでこの反応。くわえたらどうなるの?口で扱いたらどうなるの?私の好奇心は膨らむばかり。何度か舐めた後、亀頭をくわえてみた。スクアーロさんは今までよりも声を荒げて抵抗する。

「止めろ!それ以上は…」
「気持ちいい、ですか?」

さっきスクアーロさんに言われた台詞。答えてはくれなかったけど、言われなくても分かる。感じてくれてるんだ。ねぇもっと、もっと感じて。その一心で喉のギリギリまで陰茎を口に含んだ。当然全部は入りきらないけど、頭を上下させれば陰茎の上半分は扱けそう。何度も頭を動かしていると、スクアーロさんが私の頭を掴み、僅かに腰を動かした。我慢出来ない。そう言われてるみたいで嬉しい!

「っ!あ゙…やべ、出、」
「あっ」

口の中に苦味を感じた。驚いて直ぐに口を離したせいで、それは顔にまでかかった。私は一瞬何が起きたのか分からなくて呆然。スクアーロさんが射精したんだと理解して、やっと頬が熱くなりはじめる。

「ゔお゙ぉい、大丈夫…じゃねぇか。」

スクアーロさんは髪を拭いていたタオルで私の顔を丁寧に拭いていく。口の中の精液はポタポタと口元から垂れていた。

「口ん中の、先に吐き出せぇ…」
「んっえ。」

そのタオルに吐き出して、初めてまじまじとそれを見た。あまりに見入ってしまって、スクアーロさんには見せ物じゃねぇぞぉと呆れられる始末。

「どう、でしたか?」
「…覚えてろよぉ。生理が終わったらマジで腰ぶっ壊してやるからなぁ。」
「そ、それはちょっと…」

一週間後が怖いけど、まずは寝よう。シャワーは朝浴びるとして、後は適当に処理。さぁ、明日は買い物だ。おやすみなさい。そう言ってスクアーロさんの腕に抱かれた。



stage29 end



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