「スクアーロは不健全だね。私のAV貸してあげようか?」
山本武に送るDVDの編集にも飽き、私はスクアーロの部屋をウロウロと徘徊していた。テレビの周り、本棚、ベッドの下…成人男性の部屋から猥褻なDVDや本が何一つ出てこないとはこれ如何なものか。
「痴漢電車シリーズとか。」
「いらねぇ。寧ろ持ってんなら処分しろぉ。」
「興奮するのにー。」
「…変態。」
「それ褒め言葉。」
相変わらず作業を続けるスクアーロ。男に自分の映像を送って何が楽しいんだか。私はスクアーロを愛しているし、スクアーロも私を愛しているわけだから、ホモなんじゃないの!?なんて心配はしないけど。
「ねー、私がいない時どうしてんの?オカズなしだと苦労するでしょ?」
何度でも言おう。ホモだとは疑ってない。でもさ、オカズの一つも置いてないとか怖いじゃん。何こいつ大丈夫?って感じで。勿論、浮気は端っから除外ね。
「ねーねーってばぁ。」
「性欲なんか湧かねぇよ。なまえがいねーとなぁ。」
……きゅん。
「やだ何この可愛い生き物。ちょっとぎゅってさせて。」
「DVDが出来てからだぞぉ。」
「頑張りまーす。」
真面目な鮫はいかがですか?
「そのDVD、私ももらっていい?」
「必要ねぇだろぉ。」
「誰かさんが長期任務の時、慰みにするの。」
「え…あ゙、ああ゙!?」
100815
欲しい欲しい欲しい
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