「出来そうだよなぁ…」
「んぅ?」

スクアーロは私を見下ろした。ベッドの前に跪き、硬くなった陰茎を口に含んだ私は首を傾げることしか出来ない。いったい他に何が出来るというのか。

「どうしたの?」

ちゅうっと吸って口から陰茎を抜いた。自分から話しかけたくせに、スクアーロは抜かれたことに対して少し不満顔を浮かべる。

「や、…何でもねぇ。」
「気になるじゃん!」

慌てて外方向くスクアーロだが、くいくいと腕を引けば目だけをこちらに向けた。

「その、…は、挟めそう…だと思って。」

その視線をゆっくりと辿ると、そこはシャツから覗く小さくも大きくもない胸で出来た谷間。

「まさか…」
「だっ、だから何でもねぇって言っただろぉがぁ!!」

じーっとスクアーロの横顔を見ていると、意外にも頬を染めていく。あ、可愛い…けど、頭ん中ピンクすぎだろ。まぁやってることがヤってることだけに当たり前かもしれない。それにしても、ちょっとAVすぎやしませんかって。

「してほしいの?パイズ「いちいち言うんじゃねぇ!」

してほしいんだ。分かりやすいスクアーロのお陰で私はそれを察知した。照れつつも胸元を開け、一層体を寄せる。私以上に照れてるスクアーロが本当に可愛い。いや正確にはカッコイイんだけど、私と付き合う前にもされたことあるくせにこうなっちゃう辺り、なんかイイよね。

「うわ、スクアーロまたおっきくなったね。」
「うるせぇ、ぞぉ。」

大きくて上手く挟めないけど、谷間が熱い。とくんと脈打つ私の心臓とスクアーロのそれ。挟んでいても先端に舌が届く。ぺろんっと舐めれば漏れる低くて甘い声。

「私の、気持ちいい?」
「あ゙、いい、ぜぇ。」

どきってどころじゃない。快楽の中微笑むスクアーロの、この色気。心臓が破裂しそうなくらいどくんどくんって…

「ななな、なんか駄目!」
「…は?」

冗談半分本気半分。スクアーロの、こんな愛おしそうな眼差しを送られたら私、死んじゃう。ばっと体を離すと、スクアーロが心配そうに私の顔を覗き込んだ。

「あ、わり…そんなに嫌なら別に…」
「え!ち、違うの!」

慌ててスクアーロの腕に抱きつき、こくんと喉を鳴らした。心臓が苦しいと無駄に喉が渇く。

「もうカッコイイし可愛いしで…スクアーロに何も言えない。」
「ゔお゙ぉい…なんだぁそりゃあ?」
「顔がエロくて心臓が保たないの。」

心臓が跳ねすぎて壊れたら死んじゃうでしょ?スクアーロは笑ってたけど、私にとっては笑い事なんかじゃない。勃ってるもんなんか無視して、よいしょとスクアーロの腿に乗っかる。倒れ込むように体を預けると、背中を優しく撫でられた。

「スクアーロ、大好きだよ。」
「そんな顔で言われるとなぁ…」



俺だって心臓が保たねぇぞぉ



「んっ、あっ。そ、こ…っ!」
「ナカも、いいぜぇ。」
「煩いエロ、っ鮫!」



100704

どっちでもええがな(^q^)


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