「ボスー。いつになったらスクアーロは私にケツを開いてくれるんだろうね。」
「俺が知るかよ。」

任務報告に来た際、ボスとたわいない会話をするのが当たり前になってきた。最近気づいたんだけど、手土産を何か持ってくればちょっと話し相手になってくれるみたい。ボスも年々丸くなるなぁと安心すると共に、暗殺部隊の今後が少し心配になったりもする。

「ケツの穴ってどうなの?ヨくないから突っ込ませてくれないのかな?」
「…テメェの今後を多少心配してやるよ。」
「あらやだ。それ今私も思ってたとこなんだけど。」

手土産のお菓子を二人で頬張りながら、お互いの今後を心配する…別に私ボスとあはんな関係じゃないからね!スクアーロとあはんな関係になりたいだけだから!!

「何つー下品な話してんだぁ…」

噂をすれば!あれスクアーロ、ちょっと頬引き攣ってない?気のせいか。

「ゔお゙ぉいボス、頼まれていた任務だが…」
「終わったのなら次の仕事をしろ。このカスが。」

ボスの部屋に一歩踏み込んだだけなのに、スクアーロにはもう新たな任務が与えられたようだ。流石のスクアーロも唖然としている。私みたいに手土産持ってこないからだよ。それにしても厳しいなぁとボスに視線を送ると、ボスは何かを閃いたようにぴくんと目を見張らせた。

「おいカス。なまえにケツ貸してやれ。」
「なっ…!」
「任務だ。」
「そんな任務があるかぁ!俺はお断りだぜぇ。」

これはボスの暇潰しだろうか、それとも日頃たくさん貢ぐ私へのプレゼントだろうか。どっちにせよ、こんなチャンス滅多にないから遠慮しない。当たり前じゃん!

「やった!ねぇねぇ任務帰りで溜まってんでしょ?楽しくトコロテンしようよ。」
「ふざけんっ、おい、引っ張るんじゃねぇ!離せ!!」
「さぁ突っ込むぞぉ!」
「ドコに何をだぁあああ!!!」




その後、私の部屋からスクアーロの艶めかしい声が聞こえたのは言うまでもない。

「ねぇ、何で今までヤらせてくれなかったの?」
「お前と俺は恋人同士かぁ?あ゙あ゙?」
「あ。…好きだよスクアーロ、付き合お。」
「…それを早く言え。」


明日からはきっとスクアーロが上。




100228

何でうちのボスはキューピットなの?
元から相思相愛(たぶん)だけど


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