ぱちりと目が開いた。辺りは真っ暗、どうやら夜明けの時間にはまだ早いようだ。眠ってからどれくらい経ったのだろう。

「起き、たのかぁ?」
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」

私が体を捩ったせいで、隣に寝ていたスクアーロを起こしてしまった。よく見ると私もスクアーロも半裸状態。セックスしてそのまま寝たんだっけ?あんまり記憶にないや…どうせ体力なくなるまで突っ込まれて揺すられてたんだろうけど。

「いや、そろそろ起きねぇと…」
「まだ真っ暗だよ。」

鮫さんはせっかちなの?と笑うと、そうかもなぁなんて曖昧な返事を返された。その返事と共にスクアーロが私のほっぺにキス。それも何回も!突然すぎる行動に、私は初々しい小さな声を上げ、スクアーロの胸を押し返す。

「や、な、何?」
「んー…なまえともう一発してから任務に行こうかと思ってなぁ。」
「ば、バカじゃないの!?」

かああっと赤くなる頬。何度したってセックスは気恥ずかしいもので、起き抜けなんて余計羞恥心を高めるだけ。素早く掛け布団を引いて体を隠してみたけれど、スクアーロから見ればそれすら欲情の対象らしい。

「なまえは寝起きに盛ると夜の倍照れるだろぉ。それがまた可愛「どこの変態よ!」

首を横に振り、絶対嫌!と訴える。そんな私を面白そうに眺めるスクアーロ…この状況を楽しんでいるようだ。

「何か強姦みてぇ。」
「そう思うなら大人しく寝てて!」
「ゔお゙ぉい…あんま反抗してると、マジで強姦プレイになるぜぇ。」

凄い力で手首を握られたものの、唇に落ちるキスは優しすぎた。自分の目がとろんとなるのが分かる。スクアーロの舌が、ゆっくりと私の口内を犯してく。嫌だとか言ったけど、このキスをされてしまうと断れない。ああ悔しい!

「前言撤回だぁ。なまえと俺じゃあ強姦にならねぇ。」

くちゅっと濃厚な音を残して離れた唇が、艶やかに弧を描く。スクアーロの言う通り。どんなに私が拒否したって、結局スクアーロのテクニックによってその気にさせられてしまう。それに、スクアーロは無理矢理女を犯そうなんて考える男ではない。

「優しくね?」
「それは保証しきれねぇぞぉ。」



二人してクスクスと笑い、ヨレたシーツに再び体を沈めた。





100114
鮫に強姦されるとか
ご褒美にも程があるだろう!


|


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -