「んー、脚線美!」

ピピッと機械的な音が鳴り、白い光が放たれた。この高性能のデジタルカメラは私のお気に入り。いやー最近のデジカメはホント凄いよ!

「ブレないねぇ。」
「ゔお゙ぉい!何勝手に人の足撮ってんだぁ!!」

そんでもって被写体はこの男。上から下までどこを撮っても美しいスクアーロは私の恰好の獲物だ。見ての通り、本人はあまり良い気分じゃないみたいだけど。

「撮られるスクアーロが悪い。それに可愛い彼女の趣味なんだから、ちょっとは付き合ってよ。」

ふふんと勝ち誇り、目を閉じた。それは一秒あるかないかの一瞬だったはず。しかし次に目を開いた時、その場にスクアーロの姿はなかった。更に今度は驚く暇もなく、持っていたデジカメがひょいと手から離れる。

「くだらねぇもんばっか撮りやがって。」
「スクアーロ!か、返して!」
「取られる方が悪いんだろぉ?」

いつの間にか背後に回ったスクアーロはデジカメを頭上にまで持ち上げ、再生ボタンを押した。背の高いスクアーロに手が届くわけもなく、私は背伸びをして腕を伸ばすことしか出来ない。

「今度は俺がなまえを撮ってやる。」
「は?って、ちょっと、どこ行くの?」

それ以降無言のまま、私は談話室からスクアーロの自室へと連行されてしまった。ここまで来ると、嫌でも最悪の可能性が予想される。

「被写体が人の場合、如何に自然で、如何に良い顔をするかが写真の良し悪しを決める。」
「…それには同意するよ。」

それには、ね。だからって何で私をベッドに投げる必要があるのか。何で私の上に乗っかってくる必要があるのか。そんなことに同意した記憶は全くない。しかしデジカメを片手で構え、もう一方の手を私の衣類の中に滑らせるスクアーロを見ると、したいことくらいは解釈出来た。

「自然の節理に則って、イイ顔しろよぉ。」
「や、っやだぁああ!!!」




高性能に要注意




「おー突いててもブレねぇ。」
「あん やっ、撮んな いで、よ!」



091228

変態鮫万歳\(^o^)/
でも流石に突いてたらブレる


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