「なまえ、あと一回だけ…」
「無理!そ、れ…さっきも聞い、た。」
「あと一回。それで勘弁してやるぜぇ。」

私はシーツに両肘と両膝を付き、ゼェゼェと荒く不規則な呼吸を繰り返していた。もうシーツを握る手以外に力は入らない。全ての原因はスクアーロにある。ほらまた…無理だと言っているにも関わらず、後ろから胸を厭らしい手つきで触り始めた。腿には再び硬くなってきたスクアーロの陰茎が当たる。

「たか、が二週間の任務で、どんだけ溜めて んの。あっ そこ…や、触んない…でっ」
「二週間も、だぁ。」

既に何回か達している為、私の体はやけに反応しやすくなっていた。この耐久性に優れた鮫が一回出す頃、私は最低二回イってる。明らかに私が不利だ。体力の差だって元から大きいのに。

「んあっ、ちょ…入れな、まだむ、りっ」
「っ あ゙、いけ、んじゃねぇか。ナカ、ぐちょぐちょだぜぇ。」

そりゃさっきから散々掻き混ぜられてんだから、そうもなるでしょうよ。頭を横に振りながらヤダヤダと抵抗する私を、スクアーロはいとも簡単に押さえ込む。

「犬じゃっ、ないんだか ら!こ、こんな変態くさ いカッコ、っあんっ」
「そんな格好で感じてんのはなまえだろぉ?」

犬の交尾みたい。体位的に。後ろから攻めてくるのは犬じゃなくて鮫だけど、そんなの今は全く関係ない。激しく突かれるナカとは裏腹に、首や肩には柔らかい唇が落とされていく。嫌だと言いつつもそれを快楽として受け止める私。人間の本能とは、こうも変態チックなものなんだろうか。

「あ゙、イっ…!」

びくん。またイった。何回目だっけ?えっと、えーっと…あ、五回目だ。いやもうマジで無理。寧ろよく頑張った私!ナカとかぶっちゃけ擦れて痛い。でもただ抜いてって頼んでも、スクアーロはなかなか聞き入れてくれないんだよね。

「痛、いの!もうでき、な いっ」
「…もっと早く言え。この馬鹿女。」

言い方はあれだけど、痛いからと付け加えればあっさり抜いてくれるあたりに胸きゅん。きっと私は既に変な鮫中毒にかかっているに違いない。大丈夫かと問いながら私を起こしてくれる優しさに再び胸を高鳴らせ、大丈夫とありがとうの意味を込めてスクアーロの額にキスをした。

「なぁ、これだけ抜いてくれねぇかぁ?」

ちょっと甘い雰囲気になったのは本当に一瞬。私の手は未だ硬さを保つ陰茎に導かれた。さっきの空気返せコノヤロー!…とりあえず握ってはみたものの、どうしたものか。ソロリとスクアーロを見上げると、早くしろと言わんばかりの視線とぶつかった。

「…あ、口でしろよぉ。」
「追加注文禁止。」
「いいだろぉ?終わったら風呂入って、一緒に寝ようぜぇ。」

我が儘言うな!と言ってやりたい気持ちは山々だが、温かい湯を浴び、スクアーロに抱きしめられて眠る自分を想像すると、それも悪くないなと思えて仕方がない。

「特別ね。」

そんな後の幸せが勝り、私は控えめに口を開いて顔を埋めた。



091217

食欲よりも性欲旺盛な鮫


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