「あー…女抱きてぇ。」

スクアーロの唐突なその発言のせいで、口内に入ったばかりのワインが吹き出てしまった。発言者のスクアーロは顔色一つ変えず、グラスに口をつけている。布巾を持ってきて吹き出したワインを拭った後、酔ったの?とスクアーロに聞いた。

「いや、言う程酔ってねぇ。」
「…そう?」

スクアーロがアルコールに強いことは知っている。私よりかなり飲んでいるが、いつもこれくらいで潰れたりはしない。しかし、女を抱きたいなんて言う男でもない。きっと悪い酔いしたんだろう。組み合わせが悪かったのかな?机に並ぶ様々な種類のアルコールを見て、それも仕方ないと思った。

「女に困ってるわけじゃねーけど…」

白い肌はそのままに、目が据わっている。うとうとと眠そうに頭を傾けたかと思えばまた酒を飲む。顔が赤くならないタイプなだけで、きっと酔ってるんだ。そうと分かれば長居は無用。酔った男と酒を飲み続けるのは危険すぎる。

「じゃあ誰か呼ぶ?私、自分の部屋に戻るから。」

私はソファを離れようと立ち上がった。その時、スクアーロの腕が私の首にかかり、背中がじんわりと暖かくなる。鼻を掠めるのは強いアルコールの匂いと、スクアーロの香水の香り。ちょっと、危ないんじゃない?

「女には困ってねーけど、なまえがいい。」

かぷりと耳を咬まれて背筋が震える。続けて耳の中に舌を入れられ、その感触に、思わず堪えていた声を洩らした。

「やぁっ。」
「いい声だぁ。ぞくぞくするぜぇ…」

耳の中でぐちゅぐちゅと唾液の音がして、私まで変な気分になりそう。顔はアルコールが回ったみたいに赤くなっていく。スクアーロは右手で私の服を緩め、腹から素肌を撫でた。その手はするすると上に登り、胸を優しく擦る。

「…これ邪魔だろぉ?取れ。」
「何で私が!」

スクアーロは下着の紐を軽く引っ張り、早くしろと急かす。しかし私は同意してこの状況下にいるんじゃない。自分でフックを外すのは変だ。やだやだと首を振ると、舌打ちしたスクアーロが私をソファに叩きつけた。ソファだから勿論痛くもなんともない。ホント根は優しい子だなぁなんて母親気分に浸る暇もなく、その上にスクアーロが覆い被さった。

「脱がされてぇのかぁ?」
「ちがっ…」
「違わねぇだろぉ。」

ボタンが一つ二つと次々に外されていく。抵抗することも出来たはず。だけど、悔しい事にスクアーロはかなりの色男。女としてこんなオイシイ出来事もあまりない。上から見下ろされる気分も、悪くなくて…

「背中浮かせろ。脱がせづれぇ。」

そう言われて、すんなり浮かせてしまう。満足そうに頬を緩めるスクアーロ。それすらも色っぽくて、いつの間にか拒否していた私の方がその気になっていた。簡単に下着を取り払われ、もう既に半裸状態。スクアーロはそんな私の体を舐めたり擦ったりして遊んでる。その度に長い銀の髪が皮膚を擽った。

「あっ ぁ。」
「ここかぁ?…ああ、こっちか?」

左手でいろんな所を触りながら、右手を下に滑らせる。陰核をぐりぐりこね回され、思わずスクアーロの右腕を両手で制止した。

「だっ、めぇ。」
「気持ちいいんだろ?どうせナカもぐちょぐちょのくせによぉ。」

私の制止なんて全く意味がない。スクアーロは人差し指を陰核の上でくるくる回しながら、中指を膣に進めていく。ナカは言われた通りぐちょぐちょのようで、指はずぶずぶと埋まっていった。

「すぐぶち込めそうだぜぇ。襲われて興奮してんのか?このドM女。」
「んーっ!駄目、だって、ば…」
「正直なのは下の口だろぉ?」

指は徐々に増え、私のナカを掻き回す。やば、超気持ちいい…空いたままの口からは、あっ…あっと短い喘ぎ声が何度も零れる。

「ゔお゙ぉい!俺の突っ込む前に気ぃ失うんじゃねぇぞぉ。」

分かってるよ馬鹿。けど、お酒も飲んでたことだし、疲労とかそんなんがあるからね。ぱたりと寝ちゃうかもしれない。だから、だからさ。

「は、はやく…スクアーロの、入れて、よ!」
「素直でイイ子だぁ。」

指が抜かれ、硬いものが入り口に当て行われる。亀頭がぬるりと膣に入った時、気づいた。

「ちょ っと!ゴム、して。」
「ねぇんだ。けど我慢出来ねぇだろぉ。」
「やっ、だめ!抜いてっ!妊娠しちゃ、う。かも…」
「その時は面倒見させろよ。」
「…え?っやん!」

一気に奥まで。ずんと突かれて下腹部が少し痛む。そして今凄く大事なことを言われた気がする。そのことを深く追求したいのに、デカいブツが出たり入ったり、がんがん私を攻めるもんだからそんな余裕がない。

「あっ あっ、んっ 」
「は、ぁ。いっ…い、すげ、きもち、い。」

耳元でスクアーロの声を聞いていた。その声だけでイかされそう。なんつー声出すんだこの男。ぎゅうと強く目を瞑って堪えていると、耳にぐちゅりとまたあの感触。

「そ、それや、やだぁ…」
「よがっといてそりゃねぇだろぉ。」

聴覚が、犯されていく。ああもうダメ。頭ん中がピクピク震えてて、イくイくって叫んでるみたいだ。

「ああっ、いっ…スクア、ロ、ちゅ、って、してっ」
「ん。」

ちゅっていうか、ちゅうううって感じ。舌なんかも入れられてクラクラ。その状態で奥にぐいぐい押し入るスクアーロのアレ。それがヨすぎて、びくんっと体を強ばらせてイってしまった。口元からはだらしなく唾液が垂れる。

「ゔ、ぁ゙…俺も、っ!」

スクアーロが顔を歪めた。ずるりと引き抜かれるその刺激さえ気持ちいい。抜かれた瞬間、腹に温かい液体が放たれた。







「今回は酔ってたし、…面倒、見るとか言ってくれたから許すけど、今度からナマはダメだからね!」
「今度があるのかぁ?」

その後、ついそう言ってしまった。私は襲われた身だというのに…ニヤニヤと笑うスクアーロが憎たらしい。

「俺のこと好きだったんだろぉ?」
「う、煩いっ!」

私が顔を真っ赤にして睨むと、スクアーロは笑っていた。



俺が酔ったフリしてたのは
内緒、だぞぉ




「な、なによスクアーロ。満足そうな顔しちゃって!」
「別にー。」



091120

襲って頂きたいよね。


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