殴られた。それはもう盛大に。スクアーロめ!彼女になんてことをするんだ。私が可愛くない?もう冷めちゃった?どちらにせよ、

「酷い。」

そう酷い、酷いんだ。私のお願い、聞いてくれたっていいじゃん。

「酷いだぁ?なまえ、もう一度自分の言ったことを思い出せ。」
「酷い。」
「その前だ。」

その前?それって私がお願い事をした台詞だよね。まさか私のお願いを酷いだなんて言いたいわけ?私はただ、スクアーロが好きで好きで堪らないからお願いしたのに!!

「スクアーロがオナニーしてるとこ見たい。」
「酷いのはどっちだぁ!」
「スクアーロ。」
「…」

好きな人が快楽に溺れてる姿程、ドキドキするものなんて、そうあるもんじゃない。その人が私を想いながら喘いでくれたなら、どんなに幸せか。

「オカズにはなってあげるから。」
「ならなまえの穴を貸せ。」
「それじゃあ普通のセックスでしょ?オナニーしてるところが見たいの。」

ほら早くと言ってスクアーロのベルトを掴んだ。痛い!また殴ったよこの人!!今流行のDVってやつ?そんなのボスだけで十分なのに。そうだ、その気にさせてみようか。勃たせればこっちのもんでしょ。男は我慢出来ない生き物だから。私はベルトから手を離し、自分のシャツのボタンを外し始める。ほら、スクアーロってばガン見してんじゃん。

「もっと見たいでしょ?スクアーロが脱いでくれるなら、脱いであげてもいいよ。」
「そんな上から目線だと可愛くねぇぞぉ。」
「…じゃあ、もうセックスしない。可愛くないんでしょ?」

ぷいっとそっぽ向けば、優しくて大きな手が両頬を包む。触れるだけのキスが交わされて、その後ぎゅって抱き締められた。

「冗談に決まってるだろぉ。」
「ならオナニー見せて。一回出したらセックスしようよ。」
「…」
「ね、私のエッチな姿想像してヤってよ。」

私、キスだけじゃ流されないからね!回されていた腕を解いてもう一押し。両手を合わせてお願いって言ってみた。

「…何回もした。」
「え?」
「なまえの喘いでる顔も、捩る体も…お前がなかなか俺のもんになんねーから、毎晩思い浮かべていた。」
「え?」
「やっと手に入れたってのに、また一人でなんて無しだろぉ?」
「え?」
「…何で、こんなこと言わなきゃいけねぇんだぁ。」

羞恥故にか、顔を歪めたスクアーロ。えっ、と。つまり、私と付き合う前から、私を想像してオナニーしてたってこと?毎晩毎晩、早く私とセックス出来る仲になりたい。なんて考えながら?

「スクアーロって…見かけによらず変態だね。」
「ゔお゙ぉい!誰のせいだぁ!!」

私が悪いの!?いやいやまさか!でも気分いいよね。好きな人が、自分を想像しながらハァハァしてたなんて。しかもスクアーロが!ちょっと声かければどんな女だって抱けそうなスクアーロが!代理の女抱かずにオナニーしてたんだよ?あんあん喘ぎながら精液飛ばしてたんだよ?その話聞いただけで、何かウズウズしてきた。

「や、やっぱりエッチしよ?」
「俺でも想像してオナニーしてろ。」
「スクアーロォ。」

オナニーは却下されたけど、セックスは二回頼んだらしてくれました。でもでも、いつかはスクアーロが自分のを扱きながらあんあん言ってる姿見てみたい な!



091031

鮫さんがオナニーしてるビデオ欲しい。


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