「お願いします。」
「断る。」
なんて滑稽な図だろう。女が男の前に平伏し、額を床にすり付けている。その姿も充分プライドを崩壊させる滑稽な図ではあるが、本質はそこではない。
「私にスクアーロさんのちん○を舐めさせて下さい。」
「その単語を口にするな痴女。そして俺に近寄るんじゃねぇ。」
「もうスクアーロさんしかいないんですよ。」
「ゔお゙ぉい!まさか他の奴らにもそんな馬鹿げたことを…!?」
「いや、言ってないけど。脳内でシミュレーションした結果、スクアーロしかいないなって。」
「素に戻ってんぞぉ?」
「は!!だからお願いしますスクアーロさんっ!私に抜かせて下さい。」
「ハードル上げんなぁ!!」
フェラチオをさせてくれと嘆いている女なまえ。そしてそれを頑なに拒否する男スクアーロ。両者一歩も譲る気はなさそうだが、明らかに可笑しい。第一何故こんな事になったのか。普通ここで数分前の事の発端などを話すのだが、生憎今回の場合それが存在しない。強いて言うなら“突然来て突然舐めさせろと言ってきた”だ。
「俺は女に喘がされるなんざ、趣味じゃねぇぜ。」
「スクアーロって喘いじゃうタイプなんだ…」
「うるせぇ!!い、今のは言葉の綾だぁ!」
「イタリア人のくせに日本語詳しいなぁオイ。」
そんなどうでもいい会話をしつつ、なまえはスクアーロとの距離を確実に縮めている。
「往生際が悪いなぁ。ほらほら、気持ちいいから、ねっ!」
「よ、寄るな変態!」
「あ、ごめん。もうベルト掴んじゃったー」
「悪いと思ってねーだろぉ!謝ってる意味あんのか!!」
なまえは手際良くバックルを外し、その手はジッパーにまで及んでいた。無理矢理引き剥がすことも可能ではあるだろう。しかし急すぎるこの状況に、スクアーロは対応しきれないでいた。
「ちょ、待て!本当に…」
「嫌がってる割りに止めないじゃん。期待してんでしょ?ちょっとおっきくなってるし。」
「お、お前が触るからだろぉ!!」
あれよあれよと言う間にソコに到達、厭らしい手つきで弄ばれては少しくらい勃って当然だ。ちょっと期待するのが当然なように。
「今言うことじゃないけどさ、私好きなんだよ。スクアーロのこと。」
「は…?」
「私にはね、スクアーロしかいないなって思ってる。」
「なまえ、それって…」
「だからいただきまーす!」
「違うだろぉおおお!っ、あっ。」
「やっぱり喘ぐタイプじゃん」
「…う、るせぇ」
「美味しかったよ〜スクアーロの液」
「言うんじゃねぇー!!」
090804
私がスクのを舐めたいっていう話。
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