短編たち | ナノ


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「おはよ、って時雨顔色やべえぞまじで」

「眠いだけだって、ねえ安達、昨日の課題見せろ」

「横暴だな、まあいいけど」


奪ったノートを見ながら自分のノートに文字を書き込んでいく。

そういえばまた響のご飯用意してないや。三食分も。

なんてそんなこと考えるあたり俺も大概呑気なものだ。


ぼーっとすぎる時間に、じわじわ痛む尻が限界を迎える頃、



「時雨くんいる?」


本格的にいろいろ壊しに来たのは可愛い顔を曇らせた那月くん。

ああ、もう。


ほっといてくれ。






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