次郎部屋 | ナノ
「は?ここで?」
突然机に押し倒されてさすがの俺も焦った。
体育の授業中、一瞬めまいがしてふらりとした俺を過保護な会計が連れ出した。
べつに大丈夫だ、と何回告げても無言でぐいぐい引っ張る会計に折れ、着いて行くことにした。
うん、ここまではわかる。
でもなんで保健室じゃなくて教室に帰ってきちゃったんだ。
会計も暑さにやられたのか、と心配して顔を覗き込んだらこのありさま。
すごい勢いで押し付けられたせいで背中がいたいし。
「ねぇ、いたいんですけど」
離せよこのやろう、とおもいっきり睨むが「煽ってんの」とか言われた医者呼ぼう。
「次郎が悪い」
まったくもって意味のわからない理不尽なことをいう会計
呆れた顔になってしまったのはしょうがないと思うんだゆるしてほしい。
「あんなきわどいとこまで見えるようなシャツと短パンとか、
さそってるとしかおもえない」
はーい医者はどこですか
いや、いっそ警察呼びたい
というかこいつ、俺の体育着姿で興奮したのか…こいつ、やるな…
「さそってないしあおってないし、意味わかんないし、どいて」
「次郎…」
ちょっとまてなんで勃たせてるのこいつ…太ももに押し付けるように主張させたそれに青ざめてしまった。
「、はっ、」
まるでヤってるかのように腰をうごかし、太ももに擦り付ける姿はさながら犬のようだ。
うえ、こいつ変態だ…
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