次郎部屋 | ナノ
「和くんー年越し蕎麦?うどん?」
「年越しはふつう蕎麦だぞ!!!!」
ほうほうそっか、年越し蕎麦ちゃんと知ってるのね。なんてしごく失礼なことを考えながら蕎麦を茹で始める。
ちなみに俺はうどん派。
蕎麦は正直苦手だ。
楽しそうに笑い転げている和くんはテレビの前。
「デデーーーン」
と何度も罰を知らせる音が聞こえて、その度に和くんは楽しそうに笑う。
「ほんと面白いんだ!!!これ!!!」
「日本はこんなのやってんのね。歌うやつは知ってるけど。」
「俺はこっち派!!!」
和くんが指をさすテレビの中では芸人さんたちが必死に笑いをこらえていた。
沸点の低い俺が首をかしげるたびにころころ笑う和くんはとても可愛い。
そういえば、大晦日ってみんなは何やってんだろうか。
巴は年明けカップルの調査とか言ってたのは覚えてる。
ふと手元のすまほを見ると通知が入っていた。
『笑い死ぬ』
と山内。他にもなんか突っ込みとか送られてる。ツイッターと俺のトーク間違えてんじゃないのこのひと、ってくらい実況されてる。
『げーらげらぽー』
とちほさん。
聞いたことのあるフレーズに首をかしげたら和くんが覗き込んできた。
「今年出てるのか!!
ローイレローイレ仲間にローイレ」
突然歌って踊り始める和くんはそれとなしにチャンネルを回した。
「これだぞ!!」
着ぐるみが歌ってる。
そんで踊ってる。
和くんも踊ってる。
えー困るめっちゃかわいい。
「ああああ!!!やっちゃった!!!タイキック楽しみにしてたのに!!!」
すべて踊り終わってから悲鳴をあげる和くん。
なにがなんだかよくわかんないけど楽しんでるみたいだからなんでもいいよ。かわいい。
かわいいかずくんを横目にのんびりしていたら年明けは済んでいて、
明けたと同時に叫んで飛び始めた和くんを確保。
ついでにクラッカー鳴らしながら飛び込んできたちほさんをぶん殴ってやっと寝れたのは3時でした。
もう動きたくないや。
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