次郎部屋 | ナノ


出発前の



ふたたび善ちゃんの手によって反応したそれを容赦なく弄ぶ善ちゃん。


全くもって意味がわからない


鼻にかかった甘い声をあげたくないのにあげさせられ、とても死にたくなった。


「次郎」


ぎゅっと目を閉じて快感に耐えていると善ちゃんが優しく宥めるように頭を撫でた。


そっと目を開けると興奮したような善ちゃんの目が俺をじっと見ていて、もしかしてずっと見てたのか
なんて考えたら恥ずかしすぎて顔がじわりと赤くなった。


ふんわり笑った善ちゃんにつられて俺も笑い返すと顔中にキスをされた。


「気持ち悪かったら言って」



突然そう言った善ちゃんに、何のことかと首をかしげると俺のそれに重なるように熱いものが触れた。


それが善ちゃんのだ、とわかった瞬間「ひ、」と引きつった声をだしてしまった。


気持ち悪くて、とかじゃなくて

あぁそうだ男同士だ、なんてあらためて実感していたたまれない気持ちになっただけだ。



「大丈夫?」


という優しい問いかけにゆっくり頷き、しがみつくように善ちゃんに抱きつき顔を肩口に埋めた。



ゆっくりゆっくり、試すように動き始めた善ちゃんの手


あついし、かたいし、俺なんかでこんなにする善ちゃんはちょっとおかしいとおもう。


生々しい音が聞こえるたびに耳をふさぎたくなるくらい恥ずかしかった。



「ふぅ…っぅん…」


生理的な涙もぽろぽろと溢れていたし、時々漏れる変な声だって泣き声みたいだった。



だんだんと上がるスピードになんも考えられなくなって、ひたすら泣き声をあげながら善ちゃん、と呼んでいた。


その度に優しく頷いてくれる善ちゃんになんだかすごく安心した。




「っ、はぁ」



時々善ちゃんの口から漏れる吐息が死ぬほどえろい


それになんか死ぬほど気持ちいい。


なんでこんなことになってるんだっけ

てか俺ほんとに懐広すぎかもしんない。

全然嫌じゃないのがほんと問題ありだ。

問題しかない。


「っぅあっ…」


しばらく触れられていなかった胸の突起をひっかかれてビク、と体が大きくゆれた。


「ん、んっ、

善ちゃ…っ、もっ、」


「うん、俺も」


善ちゃんの優しい声と、動きが激しくなる手に目の前が真っ白になった。


「んぁっ…っ、」

さっき出したばっかじゃんか
早漏なんて笑えない


「好き」


善ちゃんのそんな声が聞こえた気がしたが、情けないことにそのまま意識を手放してしまった。