ロストエンドスタート | ナノ


あとがき

こんにちは、この度はロストエンドスタートと、こちらの後書きまで目を通していただき、ありがとうございます。私自身、この作品に対して語りたいことはたくさんあるのですが、何より読んで下さった皆様へのご挨拶を第一にとさせていただきたいと思います。
まず、私の初めての庭球長編であるロストエンドスタートはお楽しみいただけたでしょうか。小学生振りにどっぷりアニメに心を奪われてしまったのですが、実はこのお話を書き始めたのは、まだ関東大会の真っ最中を見ている時でした。その時は、まだ私の中で不二周助という人物像がはっきりと形になっていなかったと思います。と言いますか、全話を通したとしても彼には掴みどころのない不安定さがいつもまとわりついているような気がします。ただ、すごく遠まわしなことで自己主張をしたり、本当は誰より子供らしい我が儘な部分を持っているのでは、と思いました。我が儘を通して、それを正しくしてしまうような雰囲気もありますね。
今回の主人公は、不二と似た者同士かも知れないですね。才能に恵まれていて、世渡り上手に見えてすごく我が儘な素顔があって。
二週間か三週間くらいでガガーッと書き上げてしまったので、正直なところ満足できる終わり方ではないです。あ、あの原作の話に触れたかった。あの人のこういう一面を描きたかった。なんて終わってからの方が簡単に浮かんできてしまって少し困っていたりします。そんなお話を、アナザーストーリーとして少しずつ書いていきたいなと思っています。

次にお会いするのは、ロストエンドスタートののちの長編、幸村精市の「U・シンデレラヴィジョン」になります。
このお話、実はロストエンドスタートの主人公と同一人物になります。とは言っても続編というわけではなく、全く別の次元の話になります。同じ人間が、周りの環境や生き方でどう変わっていくのか。それを自分なりのポイントとして書き進めています。もし興味を持っていただけたら、そちらも覗いていただけると大変嬉しく思います。ロストエンドスタート同様、まだまだ未熟な技術に加え、自分自身の伝えたいこともままならないような文章にはなりますが、王子様と自分の娘である主人公、そして全ての登場人物に最大限の愛情と誠意を持って、次のお話に挑みたいと思います。

失い、そして歩む少年たちのお話は、全19話を一区切りとさせていただきます。
それではまた、灰かぶりな嘘つきたちのお話にてお会いしましょう。


浅加
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