クリアな詭弁の世界に淘汰 | ナノ


▼変装
ジュード「そういえばコト、そのカツラどうしたの?」
コト「素材かき集めて作ってもらったの、道具屋に」
レイア「…道具屋って、そんなサービスあったっけ?」
コト「ないわね。ちょっと魔物から助けてあげたら、お礼したいって言われたから」
アルヴィン「それでカツラか。おたく、かなり変に見られたかもな」
コト「一時の縁なら何を思われても支障はないでしょう?」
アルヴィン「なるほどな。おたく、傭兵には向かないわ」
コト「そう?」
アルヴィン「一時の偶然が一生の縁になることもある、って思ってないとやっていけねえんだよ」
コト「ふうん…」
レイア「でも、コトって傭兵みたいなことしながらここまで来たんだよね?」
コト「人と仲良くなるのは、得意だから」
アルヴィン「…訂正。やっぱり向いてるかもな」
コト「褒め言葉よね、ありがとう」
アルヴィン「…本当、肝の据わったお嬢様だな」

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テーマ「人外ファンタジー」
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