クリアな詭弁の世界に淘汰 | ナノ


▼誰にだって
コト「つ、かれた」
アルヴィン「珍しいな、コト嬢がへたれるなんて」
コト「もう戦えないなんて言ってないから、まだ大丈夫」
アルヴィン「はいはい、頼もしいことこの上ないな」
エリーゼ「コト…グミ、あげます」
コト「え?」
エリーゼ「疲れた時はグミ、ですよ!とっても甘くて、元気になるんです」
アルヴィン「良かったな、お嬢様」
コト「あ、いや…んー」
アルヴィン「?どうしたよ」
コト「その、エリーゼには申し訳ないんだけど」
アルヴィン「…グミ、苦手なの?」
コト「……正確には、オレンジが」
アルヴィン「へえ、意外な弱点があったもんだ」
コト「苦手な食べ物くらい誰だってあるわよ」
エリーゼ「コト、あの、それじゃあアップルグミあげます」
コト「エリーゼ…うん、ありがとう」
アルヴィン「しっかし、なんでオレンジ限定なんだ?」
コト「最初に食べた時にどうしようもなく嫌悪感を覚えたから」
アルヴィン「つっても、一人の時はどうしてたんだよ」
コト「無理やりパイングミ買ってたわよ」
アルヴィン「…こりゃ、相当だな」
コト「とにかく、オレンジだけは絶対、何があっても食べないから」
アルヴィン「はいはい…」

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