◎ 「「口ずさむから消えないで」を読みました。 原作を読んだ時〜」の方へ

こんばんは。あなたの書いてくださったご感想、そして赤司についてのお考えを読んで涙が出ました。自分の書いたものであることは置いておいて、あらためてこの話の赤司や原作の赤司について考えると、切なくて切なくてしょうがなかったです。拙い物語のすべてを汲み取って、こうして何から何まで頷けるメッセージを送ってくださってありがとうございます。何度も何度も読み返しました。
私が原作最終巻を読んで一番強く思ったのは、僕の赤司が可哀想だということでした。登場人物の誰も彼もがオレの赤司が戻ってきたことを喜んでいたし、それが喜ばしいことだというのは読者の私にも伝わりました。試合に負けて涙しながらも綺麗に微笑む彼の姿は印象的でしたし、この結末が赤司征十郎にとってハッピーエンドだというのは十分理解できました。
だからこそ、僕の赤司を庇いオレの赤司を責めるような話を書くのはどうなんだろうと思ったのですが、結局創作意欲のままに「口ずさむから消えないで」を書きました。タイトルはお題サイト様からお借りしたのですが、ぴったりのものが見つかったと思っています。"消えないでというのは声に出して望めるものじゃない"、あなたのおっしゃる通りです。それを望むことは、赤司征十郎の存在の否定です。消えないで、消えたくない、と声に出してしまったらこの二人は赤司征十郎の敵になります。私は原作を読んで僕の赤司を可哀想だと思いましたが、同時に赤司征十郎のハッピーエンドが心から嬉しかったので、この話の二人(夢主と僕の赤司)にも赤司征十郎のハッピーエンドを受け入れる立場にいてもらいました。
最後になりますが、「彼女が道の真ん中で涙を流しても、王子様は走ってこない。」というあなたのお言葉がとっても気に入りました。こんなに素敵な言葉を思いつくほど、大切にこの物語を読んでくださってありがとうございます。
長くなってしまいました。上手く自分の気持ちを書き切れた気がしないのですが、あなたの送ってくださったメッセージを読んで私はとても嬉しかったので、それが少しでも伝わればいいなと思います。この度はコメントありがとうございました。