◎ 10/31「『三角形の頂点で待ってる』を1話〜28話まで〜」の方へ

三角形の頂点で待ってる、へのご感想をありがとうございます!物凄く丁寧に気持ちを綴っていただいて、読みながら涙ぐんでしまいました。自分の書いたものをこんなにも気に入っていただけて、こんなにも深く考えていただけて、嬉しくて幸せでしょうがないです。
岩泉に関してですが、あなたさまの思っていらっしゃることが私とまったく同じで驚きました。私も「天才一年だろうが〜」の台詞が悲しくて寂しくて、そのせいで岩泉が少し苦手です。ですが、普段の岩泉の真っ直ぐで芯の強いところを考えたとき、岩泉が影山のすべてを敵として見ることはありえないんじゃないかなと思いました。連載内で書きましたが、"真面目で練習熱心"というそれだけで、後輩として好く理由は十分だと思います。それに加えて影山は、空気は読めないものの先輩への敬意をちゃんと持てる子なので、そんな真っ直ぐな子を岩泉が"及川の敵"だからというそれだけの理由で嫌ってしまうはずがないです。きっと岩泉のバレーは及川のバレーとともにあって、バレーコートにおいて及川の敵は岩泉の敵なんだと思います。及川が影山を"敵"と見なして攻撃しかけたあの日、及川と岩泉はおそらく、"コートに立ったとき"の話をしていました。"コート"という枠を出て、ただの先輩後輩の関係になったとき、岩泉が影山を後輩として好いているといいなと心から思います。(コートという言葉に試合やチームなどの広い意味が込められていると思ってください…うまく伝えられずすみません)(同じチームの後輩なのにコート上で敵と見なすなんてそれはそれで悲しいとは思うのですが、それだけ岩泉のバレーが及川のバレーに寄り添っているのだと私は解釈しました)
ピアノのシーンを好きなところとして挙げてくださってありがとうございます!夢主は及川と付き合うことによって影山とゆっくり時間を過ごすことができなくなったので、あのシーンがこの連載で唯一の"特に意味もなく二人が一緒にいる"シーンだと思います。二人はああやって十五年間を過ごしてきたのですが、その落ち着きというか、心の安らぐ関係というか、そういうものを感じていただけていたら嬉しいです。
影山についてですが、「いい意味でも悪い意味でも真っ直ぐで、人の気持ちに鈍感で、だからこそ近くにいると及川や国見のように苦しくなってしまうのかもしれない」、まさにこの通りだと思います。及川や国見はどちらかというと感情を表に出さないキャラ(隠し方はそれぞれまったくの正反対ですけど)な気がしますが、周りの人と同じように、もしくは周りの人以上に繊細な心を持っていて、いろいろな場面で傷ついたり腹を立てたりしているんじゃないかと思います。金田一や岩泉は頭にきたら直接怒鳴って感情表現ができそうですが、原作で及川は溜め込んで溜め込んで爆発しましたし、国見もどちらかというと面と向かって反論しないタイプなので影山との相性が悪いなあと思っていました。きれいで純粋な影山と、どろどろしたものを内側に抱える及川・国見。彼らの重ならなさがとても悲しくて、同時に愛おしいです。
夢主のことも大好きだなんて…!嬉しすぎます、ありがとうございます!もう全文抜き出したいくらいあなたさまのご感想が嬉しくて、何度も何度も読み返しました。自分も夢主と同じことをしてしまうかもしれないと理解を示してくださったことがとてもありがたいです。きらきらに見えてぐちゃぐちゃどろどろという及川の見方には激しく同意ですし、魅力的でほっとけないのところにもブンブン頷きました。新章もお読みくださってありがとうございます。すれ違いを重ねる二人ですが、お互いの不器用さが愛おしいだなんて温かいお言葉をいただけてもう本当に感激です…!今後の展開、二人の行く末をどうか見守ってやってください。
28話ですが、「何もかもぐちゃぐちゃな2人だけど、本能みたいに重なり合った」が本当に本当に素敵で、これを読んで冗談じゃなく涙しました。あれ、私こんな良い話書いたっけ…?と本気で首を傾げました。あなたさまの受け取り方、そして言葉のチョイスに感動です。私へのこの上ないプレゼントをありがとうございます!
最後に一言で申し上げます、私はこんなにも嬉しいご感想を送ってくださったあなたさまが大好きです!ずいぶん長くなってしまいましたが、これでも一生懸命削ってまとめた方です。最初から最後まで、私を喜ばせる言葉が散りばめられていて本当に本当に嬉しかったです。こんなに本心を晒してしまって、これからあなたさまが連載の続きを読むときに支障があるのではないかと心配なのですが、連載は連載、書いてる人は書いてる人でわりきって読んでいただければなと思います…。このたびはご感想、というより私へのプレゼントをありがとうございました!しつこいようですが嬉しすぎました!本当に力をもらえました!どうかこれからも「三角形の頂点で待ってる」をよろしくお願いします。