◎ 莉斗さんへ

お久しぶりです!またしても丁寧なご感想をありがとうございます。歓喜しながら、そしてにやにやしながら読ませていただきました。
ローを知ればこの連載が面白くなるかと言われるとはっきり頷けないのですが、原作のローがとてもかっこいいことは確かです!莉斗さんが早くローに出会えることを願っております。
夢主にとってローの家は逃亡先であり一夏の幻想だったので、幸せに溢れている場所として書きました。暖かい、面白い、楽しい、と幸せを表す言葉を並べてくださってありがとうございます。この夢はロー夢ではありましたが、ペンギンやシャチ、ベポとの関係にも力を入れて書いたので、それを含めたあの逃亡生活を気に入り、その世界にいるようだったと感じていただけてとても嬉しいです。
68話で終わりだと思ってくださったようで!実はそれが狙いだったので、莉斗さんに虚しく感じていただけて満足感でいっぱいです(笑)その先の莉斗さんのお考えですが、あっております。二人の気持ちに寄り添っていただけて本当にありがたいです。私はどうやら心情を逐一描写する方らしいのですが、莉斗さんのように「気持ちを共有できた」と思っていただけると、書いてよかったなあと心から思います。
はい、親子だったり一応他人だったりする関係なので、あまりベタベタするのもおかしいと考えてあの程度に止めましたが、仲の良さをわかってくださってありがとうございます。この夢主はそもそも家出理由が「愛して欲しいのに愛してくれないから」だったので、こうして仲良くなれたことは夢主にとっての一番のハッピーエンドだと私も思います。彼女をハッピーエンドに導いたのはもちろん、あの家に住む人たちです。彼らの存在と行為と言葉がなければ、彼女はハッピーエンドにたどり着けませんでした。彼女を救わせることで、彼らの格好良さや魅力を書けたかなと思っています。わかってくださってありがとうございます。
ハッピーエンドを最後まで疑ってくださっていたとは…!莉斗さん、あなたは本当に素晴らしい読者さんですね!(笑)莉斗さんがここまで夢主の感情に沿ってくれていると思うと、さっきも言いましたが本当に描写しがいがあります。
ローとの電話、それから再会のシーンですが、ここは一番気合を入れて書きました(笑)もう六話(話数で数えてしまうとなんだか夢がないですね(笑)五年、と言いましょうか)くらい離れていたローと夢主がようやく絡むというだけで楽しいですし、ローに出会えた夢主の感動を絶対に伝えきりたい!と思って頑張りました。実は抽象的になり過ぎてしまったり、下手な詩のようになったりして随分試行錯誤しました(笑)結局あの形にまとまりましたが、気に入ってくださったようで嬉しいです。
その先の、当たり前のことを描写するとご評価いただいた点ですが、無意識にやっていることだったのでそこに気づいた莉斗さんの読み取り能力に度肝を抜かれました。自分でやったことのある描写が入るから、そのときの夢主の気持ちがわかる。そんな風に捉えていただけて本当に嬉しいし、驚いています。莉斗さんに褒めていただいたせっかくの私の長所なので失いたくないと思いますが、何しろ無意識に思いつく表現なのでいつの間にか書けなくなっているかもしれません…。そのときが怖いです。なるべく取り入れて(取り入れようと思って取り入れた描写が良いものになるのかわかりませんが)いこうと思います。本当に、客観的なご評価ありがとうございます。こんな風に褒めていただいたことは初めてだったので、とても嬉しかったです。
この連載の二人はどちらも不器用なので、気持ちを言葉で伝え合うのには随分時間がかかると思います。だからこそあの無言のラストでしたが、お気に召したようで幸いです。
莉斗さんのお言葉を抜粋させていただきますが、「ローたちの痕跡が消えてしまったと話していたのも、どこか幻想のようなものなのではないでしょうか。5年前過ごしていたローたちの思い出が、夢主の中でもう幻想になりつつあったのではないでしょうか?それがやっと、最後で現実になったのではないでしょうか?」という部分、全くもってその通りです!ここを読み取っていただけたのが一番嬉しいしありがたいです!莉斗さんがすべてわかってくださっているのでこれ以上語ることはありません、本当にありがとうございます!
それでは、長々と思いを綴らせていただきましたがこの辺りで失礼します。莉斗さんに「夢」を見せられていたなら、私は凄く幸せだし満足です。心のこもったメッセージをありがとうございました!