栄えある一位に輝いたターレス×カカロットです♪ 今回二人で一作ずつ書くにあたってどうせなら、いろんなパターンがあれば楽しいんじゃないか^^?ってことになりまして^^ 來庵は『ターレス×超化カカロット』・・・黒髪な悟空、ではなく、金髪碧眼のカカロットのイメージで書かせていただきました♪ 惑星ベジータパラレル、な感じです♪ 【勝つのは俺だ。】 「でも珍しいな・・・オレは誰とも組まなくたって星の一つや二つ・・・」 カカロットは手にした電子ファイルの指示書の内容に首を傾げた。 中級レベルの星の制圧は確かに普通の戦士一人では厳しいところもあるのかもしれない・・・ ただ自分は・・・金色の戦士なのだから・・・。 「まぁいいか。別にオレの邪魔するわけじゃねぇだろうし。」 カカロットは指示書を操作盤の脇のポケットに差し込むと、腕を組んで瞳を閉じた。 一人乗りの丸型宇宙船はまっすぐに目的の星に向かってスピードを上げた。 それから数時間。 着陸の衝撃で目を覚ましたカカロットはぐるりと首を回して、宇宙船の扉を開いた。 ことりと地に足を付けるとほぼ同時に、上空へと舞い上がる。 スカウターのスイッチを切り替え、星の大きさ、生命反応の数を確認する。 「やっぱりどう見ても大したことねぇよなぁ・・・うわぁ!?」 つまらなそうに呟いた直後、カカロットの背後でドンと大きな音が響き、砂煙が立ち上る。 「お、来たか?」 カカロットは立ち上がる砂煙の元へとすっと移動した。 大きなクレーターの真ん中に自分が乗ってきたものと同じ丸型宇宙船を見つけると、嬉しそうに呼びかけた。 「お〜い、おめぇかぁ?ターレスって?」 ゆっくりと宇宙船の扉が開き、一人のサイヤ人が現れた。 その男は音もなく浮かび上がると、カカロットの目の前ですっと上昇を止めた。 「そう・・・ターレスだ。お前が、カカロット、か。」 「おう。足、引っ張んなよ。」 「はい、はい。伝説の戦士様。」 肩を竦め、投げやりに答えたターレスにカカロットは眉間の皺を深くし、睨みつけた。 「おめぇ、オレのこと馬鹿にしてんのか?」 「いや?伝説の戦士を目の当たりにして、驚いているだけさ。」 くくっと喉の奥を震わせたターレスは、カカロットから視線を外すとスカウターのボタンに指をかけ周囲をぐるりと見回した。 「・・・雑魚ばかりだな。」 「だから不思議なんだよなぁ・・・別にオレだけで全然済みそうだろ?」 カカロットもつられるようにスカウターの焦点を眼下の街へと合わせる。 表示される生命反応の数も、そしてその戦闘力も到底二人で何とかしなくてはいけないレベルとは思えない。 「お前だけで充分だろうなぁ・・・」 含み笑いのターレスにカカロットは首を傾げた。 「おめぇ・・・何か知ってんのか?」 「俺が望んだんだ、『伝説の戦士に同伴させて欲しい』と、な。」 「俺に戦い方でも教えてもらいてぇのか?・・・そんなタイプには見えねぇけど。」 思考の読みとれない瞳の奥に余裕が垣間見える・・・そんな男が何故・・・? カカロットは少し警戒心を抱きながら呟いた。 「まさか。ミーハー心だ。」 おどけるようにして大げさに肩を竦めたターレスにカカロットは小さく舌打った。 「まぁ、どっちでもいいけどな。・・・さっさと終わらせて帰るぞ、ターレス。俺は北から、お前は南から、だ。いいな?」 カカロットが方向を指さすと、ターレスは無言のまま、まっすぐカカロットを見つめた。 「・・・なんだよ?言いたいことあんならさっさと言えよ・・・?」 「賭けないか?」 「はぁ?」 目をぱちくりさせるカカロットにターレスは言葉を続ける。 「この星の雑魚の中で、一番戦闘力の高いものを射止めた方が勝ちだ。・・・どうせそんなに真面目に殺る程の星じゃないだろう?」 「いちいち戦闘力を測れってのか?」 いくら雑魚とは言え、数は相当なものだ・・・一匹ずつ数えてたのでは時間が無駄で仕方ない・・・。 「こんな退屈な星、それくらいの余興があったっていいだろう?覚えておける分だけで良い。」 ターレスの提案に無言で考えていたカカロットだったが、暫くして思いだしたように口を開いた。 「勝ったらどうなるんだ?」 その疑問符にターレスの瞳の奥が鈍く光を宿す・・・。 「オレが勝ったら・・・」 ターレスはカカロットの腰を抱き寄せ、鼻先が触れる程の距離で答えた。 「お前を頂くことにする・・・。」 「はぁ?どういう・・・」 呆れた様子で表情を歪めたその瞬間・・・カカロットの唇をターレスの唇が塞いだ。 噛みつくように唇を吸われ、あっという間に口内に舌先が滑りこむ。 「っ・・・ふっ・・・んっ。」 突然の出来事に目を見開いたままのカカロットの抵抗の声は言葉になる前にターレスの口内に飲み込まれ、唇の端から洩れるのは吐息ばかり・・・。 徐々に変化する吐息のトーンにカカロットは慌ててターレスの身体を突き飛ばした。 「おめぇっ・・・何すんだよっ!?」 頬を朱に染めたカカロットは濡れた唇を手の甲で拭いターレスを睨みつける。 「意外だな、もっと積極的かと思ったんだが?・・・もしかして初めてか?」 濡れた唇に薄い舌を這わせてぺろりと舐めると、ターレスは挑発的な視線をカカロットに投げかけた。 「だっ、だったらなんだよ?!おめぇには関係ねぇだろ?!」 フンと顔を背けたカカロットは耳の先までを赤くする。 「だったらなおさら、勝利の証にはお前が欲しい・・・カカロット。」 漸く呼ばれた自分の名に、カカロットの心臓が大きく跳ねる。 既に動揺を隠すことなど出来ず・・・カカロットはターレスを引き離すように更に、上空へと舞い上がった。 「おめぇになんて絶対負けねぇかんなっ!!」 言い捨てるように叫ぶとターレスを振り返ることもせず、まっすぐに北へ向かってスピードを上げた。 何でオレが・・・ っていうか何でキス・・・ 負けたら・・・ 唇に残る違和感とターレスの余裕たっぷりで妖艶な笑みがカカロットの心を混沌と掻き混ぜた。 ほんの少し熱くなった身体を振り切るようにぶんぶんと首を振ると、両の手で頬を包みこみ。パシリと叩いて気合を入れ直す。 「・・・負けらんねぇな、とりあえず・・・」 ぼそりと呟いたカカロットはスカウターのスイッチに指を押し宛て、賭けの対象になりえる一番戦闘力の高い原住民を探し始めた。 カカロットの姿が見えなくなると、ターレスは堪え切れない笑いを声に出す。 伝説の戦士がどんなものかと思えば・・・単純なもんだ・・・。 「楽しませてもらうぜ・・・カカロット・・・?」 先ほどのカカロットの表情に既に勝利を確信したターレスはカカロットが飛び去った方向と逆の南へと向かってスピードを上げた。 end 【あとがき】 せっかく金カカさん書くなら・・・出来ればサイヤンらしいとこ、書きたいなぁ・・・って思ったんですが、やっぱり戦闘力では勝てても『その手』には疎い、ってことでどうでしょう?(聞くな) キスなんて手慣れてなくて、『何すんだよ、アイツ・・・』とか思ってる間に結局負けちゃうんじゃないかなって思います、いや負けて下さい、是非w ホントbaconさんのタレカカだけ読めれば良いじゃん・・・と思う反面、baconさんに勝てないまでもタレカカ大好きな來庵としては書けて楽しかったです♪ 皆様の投票・・・ホント感謝感謝でございます////// お目汚しのお口直し(日本語変w)は、次のbaconさんのターレス×悟空でお楽しみくださいね^^♪ 【from bacon】 うん、あれだよね、やっぱりカカたん(たんって言うな)は、ファーストキスに動揺して戦闘力測るのを忘れて帰ってきて、きっちり測ったタレに(嫌な奴w)『オレの勝ちだな』って言われるんだよね、分かるよ、分かるよぉ〜〜///// 勝手に分かられたくないとか、オラ、知らねぇ。 もう主催じゃなければ迷わずこのCPに投票し、熱くウザいコメントを送っていたと思われる私めですので、タレカカに投票くださってこうして來庵さんの金カカさんを拝見できるようにしてくださった皆様にひたすら感謝感謝です(*/∀\*) 圧倒的な強さとウブさ、両方持ってるなんて・・・・ そりゃタレみたいなタイプの興味を引かないわけがないですよねぇ//// サイヤ人らしさを覗かせるカカの言葉や、強さへの自負もすごくツボりましたっ。ああ、ええですわ、やっぱり、ええ^^♪ 1位CPはもちろんのこと、様々な悟空受けのお相手キャラたちに送って下さった皆様の一票一票に感謝感激です! [mokuji] [しおりを挟む] |