3
 

僕に抵抗の余地はない。
黙ってシーツをぎゅっと握り、呼吸を静めさせる。

下まで脱がされて、僕はほぼ全裸の状態になる。



「……腹が立つんだ、そういう態度が」
「っ、うぁッ」



肩に歯を立てられる。
ぴりりとした痛みに顔をしかめた。
以前も噛まれたそこは、まだ傷が癒えていない。
肩を伝う血の感覚に、ぞっとした。



「あ、ッ」



休むまもなく次は下に痛みを感じた。
慣らされていないそこに指をいれられ、乱暴に解される。
生理的嫌悪感と苦痛とに、涙が流れた。



「痛いか?あ?」
「っ……いた、い」
「そうか」
「うああッ、!」



一気に指を増やされた。
水音が響き始めたそれは徐々に痛みが遠退いて、知らされたお父さんの手によって快楽へと導かれる。



「っう、んぁ」
「……気持ちよさそうだな」
「ん、あァっ」



まだ12歳の僕には、その快楽すらつらすぎて。
気を飛ばさないよう、さらにシーツを握り締める力を強くした。



前へ top 次へ

 
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -