3
 

「ひな、鍵出せ」
「かぎー…?」
「あーもう、やっぱいい」



日向の部屋の前にきて、引き返して俺の部屋へ。
鍵を開けてベッドに日向をぽすんと下ろす。

ぼんやりと座る日向を傍目に、水の入ったペットボトルを頬にあてた。



「飲め。酔い覚ませ」
「のめない…」
「……わーったよ」



一口、水を口に含む。
そのまま、日向に飲ませた。



「、っん」



色のついた声に調子が乗って、思わず舌をねじ込んだ。



「っは…ぁ、っ」



歯垢をなぞって舌を絡める。
息の切れはじめた日向から口を離して、滴った液を拭った。



「もっと、おみず…」
「……はいはい」



いつもと違う甘えた様子に苦笑しながら、もう一度唇を重ねた。



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