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side.航
自分のと奈津のとを一緒に握りこんだ。
奈津がぴくりと動いて、うるんだ目で見上げてきた。
「動かすよ、」
「まっ……待って、」
「?」
「…キス、して、っ」
奈津はそうしてまで声を漏らさない気らしいけど。
そんな顔でお願いされたら、断ることなんてできなくて。
「んッ、ぅ…ン、」
舌を絡めて、奈津の声を吸い取る。
手は休めず、絶頂に追い込む。
奈津も俺もギリギリになるのがわかって、手を速めた。
「ンッ、ふ……ぅ、んんーっ…!」
「っ……は、」
ほぼ同時にイって、ようやく口を離した。
つ、と離れた奈津の口からどちらのとも言えぬ唾液が流れて、とろんとした目に見つめられて。
俺のモノはまた固さを取り戻しはじめた。
「やっ、こう、……ぅああッ!」
身体の力が抜けていた奈津に、突き刺した。
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