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「なーつ」
「ん…」
「もう夕方だよー昼寝しすぎると夜眠れないよ」



航の匂いがするベッド。
横たわる僕の肩を、航が揺すって起こす。
航も寝ていたのか、少しだけ声が擦れてる。
心地いい、音。



「ほら、寝ないー」
「んー…」



僕は寝ようとする。
だって、



「航の声…すき…」
「え?」
「……あ」



声に出してた。
恥ずかしくてぱっと、布団にくるまった。



「ちょ、今の何、もっかい言って?」
「何も言ってないっ…」
「……俺も奈津の声好きだけどねー」
「ひぁ、っ」



首元にキスされて、びっくりして変な声がでた。



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