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side.航
「っ、ん」
顔が近付いたところで頭を引き寄せて、唇に吸い付いた。
奈津が可愛いから。
「う、っん」
「……風邪移るかな」
「ん、だめ……っ」
唇を離すと、奈津ははぁっと息をついた。
「っは、熱上がっちゃ、」
「奈津のが赤いよ」
「う……」
「でも風邪移っちゃ駄目だね」
ごめん、と頭に添えた手を離した。
「やっ……」
「え?」
「風邪、移して、いーよ」
「え、駄目でしょ。きついよ」
「僕が風邪ひいたら、次は航が、傍にいてくれるでしょ……?」
……可愛い。
何もかもが愛おしい。
ぎゅってしたい。
奈津は俺のモンだって、言い触らしたい。
そっと、頬に触れた。
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