6
 

「……なーつ」
「きらっ…こう、きらい」



朝。
結局、奈津が意識を飛ばすまで俺は身体を重ねてしまったわけで。
声は枯れてるわ身体はしんどいわで、奈津はご機嫌斜めのよう。



「……それ本気で言ってる?」
「ほんき、だっ…」
「奈津……自分が今裸でベッドに寝てて尚且つ動けないっていう俺にしてはオイシイ状況にいることわかってる?」



間髪入れずにそう言うと、奈津がびくりとした。
俺はすかさず奈津を押し倒して、首元に赤い跡をつけた。



「っ……はな、せッ」
「奈津にはまだ思い知らせなきゃいけないみたい」
「ん、あッ」



「俺がどんだけ、奈津が好きかってこと」



それは嫉妬死してしまいそうなくらいに。



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