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※表記はありませんが
すべて航視点で進みます



「……こ、う?」
「………」
「やっ…こう、やだあっ」



華奢な奈津をベッドに組み敷くのはさほど難しいことではない。
力弱い奈津の動きを封じるのもさほど難しいことではない。

ただもう、大切にするだとか、そんな。
嫉妬で、嫉妬で、嫉妬で。
俺が死にそうで。



「なあ、奈津のこいびとって誰?」
「え?……いっ、」
「俺、だよなあ?」



するするとワイシャツの裾から手を入れて、奈津の蕾を摘んでやった。
耳元に口を近付けながら、俺は諭すように言う。



「いた、あっ……いたいっ」
「なんで奈津は、俺のこと見てくんないかなあ」
「ふぁ、ッ」



わざとくちゅりと音をたてて、耳を舐めてやった。
肩を竦ませて怯えた様子の奈津が可愛くて、逆に可愛いと思ってしまう自分にムカついて、勢いのまま奈津のワイシャツをはだけさせた。



「こう…ごめ、なさっ…僕」
「何が悪いかわかって言ってる?それ」
「ぼく、がっ…満月せんせ、とばっか話して」
「せーかい。でも悪いってわかんなら、ちゃんと罰は受けなきゃね」



すでに目尻に涙が浮かぶ奈津に、深く口付けた。



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